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世界興収1位『アバター』の続編が公開 日本のオタクにも愛されるJ・キャメロン作品

キャメロン作品は、パート2が面白い

第1作『アバター』 (C)2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved.
第1作『アバター』 (C)2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved.

 ジェームズ・キャメロン監督は、実録パニック映画『タイタニック』(1997年)で米国アカデミー賞作品賞や監督賞を受賞した巨匠であり、稀代のヒットメーカーでもあるわけですが、『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(1995年)の押井守監督や俳優の藤岡弘、さんとフレンドリーなことでも知られています。日本のマンガやアニメが大好きで、オタク層との相性もいいようです。

「パート2が面白い」というのもジェームズ・キャメロン監督の特徴でしょう。10代の頃からスキューバダイビングに親しんできたキャメロン監督は、B級映画『殺人魚フライングキラー』(1981年)で監督デビューを果たしています。これはジョー・ダンテ監督が撮った低予算ホラー映画『ピラニア』(1978年)の続編でした。海でエッチしていた男女が殺人魚の最初の餌食になるなど、B級映画マニアが喜ぶツボを抑えた作品でした。

 リドリー・スコット監督のSF映画『エイリアン』(1979年)の続編『エイリアン2』(1986年)が大ヒットしたのは、キャメロン監督の演出手腕によるところが大でした。シガニー・ウィーバーが「パワーローダー」を操縦し、女王エイリアンと対決するクライマックスは、実写版ガンダムのような面白さがありました。タフな女性が最後まで生き残るのも、キャメロン作品のお約束です。

 シリーズ第1作よりも、さらにファンが喜ぶ要素をてんこ盛りにするのが、キャメロン監督の流儀だと言えるでしょう。

「週刊少年ジャンプ」に近い、キャメロン監督の思考性

 ジェームズ・キャメロン監督の出世作となった『ターミネーター』(1984年)も、シリーズ第2弾『ターミネーター2』(1991年)はますます面白くなっています。パート1では冷血な殺人マシンだったT-800(アーノルド・シュワルツェネッガー)が、パート2以降は主人公の味方として活躍することになります。

 悪役が一転して、頼もしいパートナーとなるという「キャラ変」展開は、黄金期の「週刊少年ジャンプ」で連載された『キン肉マン』や『ドラゴンボール』などと共鳴するものがあります。『タイタニック』から女性層の動員も意識するようになりますが、『アバター』の構想はキャメロン監督が中学時代から温めていたものだそうです。キャメロン監督の思考性は、「週刊少年ジャンプ」の読者層と近いものがあるように思います。

 SF映画ではありませんが、ジェームズ・キャメロンが製作総指揮した『ハートブルー』(1991年)も、見逃せない名作です。キアヌ・リーブスとパトリック・スウェイジが共演。サーフィンに魅了された男たちの奇妙な友情を描いた犯罪ドラマとして、カルトな人気を誇っています。

 海が舞台で、シリーズ第2弾、しかも前作では悪役だったクオリッチ大佐(スティーヴン・ラング)が物語上の重要なキーパーソンとして再登場します。『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は、キャメロン節が炸裂した作品であることに間違いありません。

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
監督・製作・脚本/ジェームズ・キャメロン
出演/サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバー、スティーヴン・ラング
配給/ウォルト・ディズニー・ジャパン 12月16日(金)より全国公開
(C)2022 20th Century Studios,All Rights Reserved.

(長野辰次)

【画像】日本のオタクと親和性高し!? ジェームズ・キャメロン作品(7枚)

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