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「朝ドラ」でヒロイン以上に大ブレイク? 視聴者に「発掘」された人気女優の原石たち

3月27日に最終回を迎えた朝ドラ『ばけばけ』は、ヒロインの高石あかりさんだけでなく、親友役の円井わんさん、恋敵役の北香那さんも注目を集めました。『あさが来た』の吉岡里帆さん、『エール』の森七菜さんも、朝ドラを経て売れっ子になっています。朝ドラは人気俳優の原石を発掘する場でもあるのです。

「いい子」ヒロインより注目を集めるサブキャラ

『あまちゃん』足立ユイ役で存在感を高め、映画やドラマなどで活躍している橋本愛さん(2016年12月、時事通信フォト)
『あまちゃん』足立ユイ役で存在感を高め、映画やドラマなどで活躍している橋本愛さん(2016年12月、時事通信フォト)

「朝ドラ」こと、NHK連続テレビ小説を視聴する楽しみに、初々しい若手キャストの成長ぶりを見守ることがあるのではないでしょうか。オーディションで選ばれた新人女優が半年間にわたる放送期間中に、女優として輝きを増していく過程は、朝ドラ愛好家たちの喜びでもあります。

 主人公となるヒロインは、基本的に明るく、家族想いの「いい子」キャラであることが多いのですが、視聴者はむしろヒロインの陰に隠れがちな癖のあるサブキャラを推したくなるのも、多彩な人物が登場する朝ドラならではの面白さでしょう。

 ヒロイン以上に注目を集めたサブキャラ、放送後に大ブレイクを果たした人気女優たちを振り返ります。

朝ドラ史上に残る存在感 「潮騒のメモリーズ」

 近年の朝ドラで、社会現象級の話題を呼んだ作品といえば、2013年放送の『あまちゃん』です。北三陸を舞台にした『あまちゃん』の放送終了時には「あまロス」という言葉が生まれるほど、SNS上で大きな盛り上がりをみせました。

 1953人が参加したオーディションから選ばれた能年玲奈さん(現・のん)の透明感あふれるヒロインぶりもさることながら、能年さん演じる天野アキの親友となる、足立ユイ役の橋本愛さんの美少女度の高さも注目を集めました。

 ふたりがお座敷列車でデュエットした「潮騒のメモリー」は強烈なインパクトを放ちました。それまで朝ドラに関心がなかった層も巻き込み、大ブームを起こします。『あまちゃん』から生まれたローカルアイドルユニット「潮騒のメモリーズ」を超えるアイドルは、そうそうお目にかかれないでしょう。

 能年さんは所属事務所から2016年に独立し、「のん」を芸名とし、TVドラマからは遠ざかることになります。一方、橋本愛さんはSF映画『寄生獣』二部作(2014年、2015年)やNHK大河ドラマ『青天を衝け』『べらぼう』などで活躍します。また、映画『私をくいとめて』(2020年)や『私にふさわしいホテル』(2024年)などで、のんさんは橋本さんと共演し、「潮騒のメモリーズ」さながらの友情が続いていることを感じさせます。

 そしてもうひとり、『あまちゃん』で大ブレイクしたのが、ヤング春子を演じた有村架純さんです。ヒロインオーディションには落ちてしまった有村さんですが、アキの母親である春子(演:小泉今日子)の若き日を好演し、大きくジャンプアップ。映画『僕だけがいない街』(2016年)や『アイアムアヒーロー』(2016年)などに起用され、出演作が絶えない売れっ子女優となっています。

【画像】「え、そうだったのか」 これが、元は朝ドラ脇役からブレイクした「超有名女優」たちです(5枚)

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長野辰次

フリーライター。映画、アニメ、小説、マンガなどのレビューや作家インタビューを中心に、「キネマ旬報」「映画秘宝」などに執筆。現在公開中の『八犬伝』(キノフィルムズ配給)の劇場パンフレットなどにもレビューを寄稿している。

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