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全力パロディに「銀魂並み」の声も アニオリ描写が好評の春アニメ

登場人物の心情を示唆する切ないアニオリ描写

TVアニメ『ささやくように恋を唄う』キービジュアル第1弾 (C)嶋えく・一迅社/ささやくように恋を唄う製作委員会
TVアニメ『ささやくように恋を唄う』キービジュアル第1弾 (C)嶋えく・一迅社/ささやくように恋を唄う製作委員会

●『ささやくように恋を唄う』

『ささやくように恋を唄う』は「コミック百合姫」で連載されている同題マンガを原作にしており、「木野ひまり(CV:嶋野花)」と「朝凪依(CV:瀬戸麻沙美)」の恋愛模様を描いた作品です。

 ひまりは新歓のバンド演奏で歌う依の姿にファンとして一目惚れします。一方、依はひまりの気持ちを聞き、恋愛感情の一目惚れと勘違いしてひまりに惚れてしまいました。しかし、ひまりに恋愛感情がないことに気付いた依は、自分へ惚れさせようと行動に移すのです。

 本作はほかのキャラたちにも秘められた思いがあり、アニメはその思いを示唆するアニオリ描写が描かれました。

 第1話でひまりに一目惚れしたと告げられた依は、バンドメンバーに相談をします。そして、依がひまりへの好意を口にしたとき、アニメでは相談にのっていた「水口亜季(CV:小松未可子)」の驚く表情が追加されていました。

 意味深なアニオリ描写ですが、その答えは第2話で発覚します。バンドメンバーが「一目惚れはある」と主張する亜季に、したことがあるのかと聞くと、彼女は依との思い出を脳裏に浮かべました。この描写から亜季は依に恋をしていることが分かります。第1話の描写は亜季の心境を描いたものだったのです。ファンからは「描写が増えて亜季の心情が分かりやすくなっているのが切ない」との声が見られます。

『ささやくように恋を唄う』はテレビ朝日系全国24局ネットほかにて、毎週土曜日深夜1時30分から放送中です。

●『怪獣8号』

「少年ジャンプ+」で連載中の同題マンガを原作とした『怪獣8号』は、アニオリ描写が加えられ、より迫力のあるアツい作品になっています。

 本作は怪獣が出現する日本を舞台に、怪獣を討伐する防衛隊になる夢を諦めた主人公の「日比野カフカ(CV:福西勝也)」がもう一度、防衛隊を目指す作品です。カフカは謎の生物が体内へ侵入したことで怪獣に変身できるようになりますが、討伐を恐れて正体を隠したまま防衛隊を目指します。

 本作の第1話冒頭で怪獣が討伐されるシーンは、原作では討伐直後のみ描かれていました。しかし、アニメでは怪獣の登場から討伐までが描かれ、より迫力のあるシーンになっています。また、怪獣に襲われたカフカが過去を回想するシーンは、原作では怪獣に吹っ飛ばされて回想していた一方、アニメでは窓を破った際に負った頬の傷を通じて、同じ傷を負った過去を振り返る演出になっています。

 さらに、第3話の防衛隊選別試験で重傷を負ったカフカが再び立ち上がるシーンでも、アツいアニオリ演出が描かれました。防衛隊の装備を引き出す能力の数値が、カフカはそれまで0%だったところを、アニメでは立ち上がる際に0.01%へ上昇するのです。

 これらの描写はファンの間でも話題になり、「数値の上がる描写がカッコいい!」「こういうアニオリいいね」と評価されています。

『怪獣8号』はテレビ東京系列ほかにて、毎週土曜日23時から放送中です。

 マンガと見せ方が違うアニメは、シーンを追加してより作品を盛り上げています。そのようなアニオリ描写はストーリーを変えずに作品を盛り上げるため、ファンからも好評なのかもしれません。

(LUIS FIELD)

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