2024年上半期のアニメ映画「No.1」決定か? 1位は『ガンダム』を圧倒した作品【結果発表】
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』を圧倒した作品は?

●1位:『トラペジウム』(419票)
2位の倍近い票を得て1位になったのは、元乃木坂46である高山一実さんの小説家デビュー作を原作とするアイドルストーリー『トラペジウム』でした。興行収入などの成績面こそ『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』や『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』に譲りますが、5月10日の公開後にSNSを中心に口コミに火が付き、上映開始から2カ月近く経っても上映劇場を拡大しているという驚異的な作品です。
本作には「オールタイムベスト級の本物のアニメ」「『こんな素敵な職業ないよ!』は2024年ネット流行語大賞にノミネートされるべき」など絶賛する声が寄せられました。その魅力はアイドルアニメらしいライブシーンや魅力的なサブキャラクター、衝撃的なシーン、複数回観ても楽しめる仕掛けなどさまざまあるなかで、絶対にアイドルになろうと行動する主人公の「東ゆう」に惹かれた人が多かったようです。
【回答者の声】
・東ゆうのアイドルを目指す執念と、そのために他人を欺く狡猾さ、その自己認識と反した拙さといった人間性が魅力的でした。
・東ゆうの悪いことを考えてるときの顔が大好き。
・夢に手を伸ばすのを諦めた側の人間なので、がむしゃらに夢に向かっている東ゆうが眩しかった。
・94分に詰めるだけ詰めこんだ情報量の多さが素晴らしい。
・大抵のアイドル作品なら、亀裂をなんとか修復して再スタート。絆はより強固になり華々しく幕が引くところなんでしょうけど……。
・劇中の展開の衝撃と、一度迎えた破綻からの再生とその答えがあまりにも綺麗で素敵だった。
・こんな素敵な映画ほかにないよ!
・何回観ても新しい発見があるので、つい観に行ってしまいます。
・「素晴らしいものを作れば観客は必ず見つけてくれるし、必ず2回以上観るに違いない」と確信していたとしか思えない、信じられないほど細かい作りこみ。
●2024年下半期はどうなる?
4位には先述した『クラユカバ』がランクインし、その後は『劇場版ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』(80票)、『劇場版アニメ「i☆Ris the Movie – Full Energy!! -」』(65票)、『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』(62票)が続きました。こうした上位作品以外も投票数が多く、上半期の映画への関心の高さがうかがえます。
2024年は下半期にも山田尚子監督の『きみの色』やアニメファン待望の『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 〈ワルプルギスの廻天〉』といった注目作の公開が予定されています。ほかの作品も含めて引き続き素敵なアニメ映画ライフを送りましょう。
(はるのおと)