色んな理由で子供には観せられないマンガ原作映画 改変で足されたシーンに「えっぐ…」
近年では『キングダム』や『ゴールデンカムイ』など、これまで数多くの人気マンガが実写映画化されてきました。なかには、原作の過激なシーンや世界観を再現するため、R15+の年齢制限が設けられ、原作ファンも驚いた作品もあります。
スカッとする後半まで耐えるのも大変

毎年、多くの人気マンガが実写映画化され、その再現度やキャスティングも話題になります。なかには、グロテスクな描写や性的表現を忠実に再現するため、R15+の年齢制限が設けられた映画もありました。
●『サユリ』
『ミスミソウ』『ハイスコアガール』などの作品で知られる押切蓮介さんの人気ホラーマンガ『サユリ』は、2024年夏にR15+指定で実写版映画が公開され、現在DMM TVで配信中です。
物語前半では、夢のマイホームを手に入れた「神木家」が、家に棲みつく怨霊「サユリ」によって次々と命を落としていく衝撃的な展開が描かれます。そして、惨劇から生き残った長男「神木則雄(演:南出凌嘉)」と、認知症から覚醒した祖母「春枝(演:根岸季衣)」が、家族を殺したサユリへ復讐を誓うというストーリーです。
作中では、少女の不気味な笑い声や、深夜突如TVがつくなどのジャパニーズホラーらしい恐怖演出に加え、首に包丁を突き刺し血が噴き出す、バールで頭を殴られるなど、容赦のない残虐描写も続きます。また、原作にはない家の吹き抜け構造を利用した衝撃シーンも足されていました。
後半で祖母主導のサユリへのリベンジが始まると、スカッとする場面も増えていくのですが、終盤でサユリが悪霊になった背景が語られ出すと、実写版のオリジナル展開としてあまりにもおぞましい出来事が描かれます。この改変によって、サユリのかつての家族たちがたどる顛末も変わっており、原作よりエグさも増していました。
●『愛しのアイリーン』
国際結婚や閉鎖的な村社会の陰湿さを描いたマンガ『愛しのアイリーン』(作:新井英樹)は、2018年にR15+指定で映画化されました。
片田舎で両親と暮らす中年男性の主人公「宍戸岩男(演:安田顕)」が、「嫁探しツアー」で出会ったフィリピン人女性「アイリーン(演:ナッツ・シトイ)」を地元に連れ帰ったことで起きる騒動を描いており、岩男を溺愛する母「宍戸ツル(演:木野花)」の猛反対に遭いながらも、彼らが次第に本物の愛情を育んでいく物語です。
本作は原作の生々しい描写の数々も再現しており、岩男の自慰行為や、アイリーンを連れ去ろうとした男「塩崎裕次郎(演:伊勢谷友介)」を岩男が猟銃で撃ち、大量の血しぶきが飛び散るシーン、さらに岩男がアイリーンとの行為中に嘔吐し吐瀉物をかけてしまう場面など、なかなか観られない演出も話題になりました。
ただ、物語の本質は泥臭い純愛ドラマであり、人間の生々しい感情を描いた作品として高く評価されています。俳優陣のむき出しの熱演も見どころですが、当の主演の安田さんが公式コメントで「試写を観た後、立ち上がれなくなりました。マイク・タイソンに思いっきり殴られた感じで、何なんだこの衝撃は、って。」「すぐ2回目は観たくないと思ってしまうほど、人間の見たくないところ、痛いところをえぐって、えぐりまくる映画」と語るなど、鑑賞後かなり疲れる作品でもあります。
●『東京喰種トーキョーグール【S】』
人気マンガ『東京喰種トーキョーグール』(作:石田スイ)は、2017年から実写映画が2本作られています。1作目はPG12指定にとどまっていたものの、2作目の『東京喰種トーキョーグール【S】』は過激な描写が前作以上に盛り込まれ、R15+指定になりました。
主人公「金木研(演:窪田正孝)」が人を喰らう怪物「喰種(グール)」の内臓を移植されてしまったのち、人間と喰種の間の存在「半喰種」として戦うことを決意するまでを描いた1作目に続き、2作目となる本作では、金木の最大の敵である美食家の喰種「月山習(演:松田翔太)」との戦いが描かれました。
本作は、冒頭から月山が人気女性モデル(演:マギー)の目をくり抜いて食べるシーンや、「グールレストラン」で人間が解体される描写など、目を背けたくなるようなシーンが多く含まれています。
また、残酷な描写だけでなく、松田さん演じる月山の再現度の高さや原作の短い範囲を無理なくまとめた内容も話題となり、実写版としてその完成度が評価されました。
(LUIS FIELD)

