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昭和の子供たちが熱中した「20円ガチャ」 ブームの始まりと終わりを振り返る

ウルトラ怪獣、ガンダムとブームは続いたが……

「ガチャ」は古き良き駄菓子屋やおもちゃ屋の店先で、ゲーム筐体などとともに置かれていた (2006年、佐藤勝撮影)
「ガチャ」は古き良き駄菓子屋やおもちゃ屋の店先で、ゲーム筐体などとともに置かれていた (2006年、佐藤勝撮影)

 振り返ると、筆者は甘え上手な子供だったみたいです(笑)。そのせいか、業者のおじさんも色々と話してくれました。筆者が一番有益に思えた情報は、「ガチャのどこにアタリを置けば最後まで出ないか」です。そして、その置き方を実際に目の前でやりながら教えてくれました。

 その時は単にガチャの回し時のタイミングをはかることに有効な技でしたが、後に筆者が玩具屋になった際、参考にさせてもらいました。

 しばらくしてスーパーカーブームは終焉を迎えましたが、入れ替わりに第3次怪獣ブームがやって来ます。この時の主役はミニサイズになったウルトラ怪獣でした。

 これは1977年にカプセルトイ市場へバンダイ(当時のポピー)が参入したことが大きな理由です。それまで販売していた怪獣のソフビ人形などは普通の子供は持っていても両方の指で数えられる程度でしたから、それが何十個も集められるガチャサイズは当時の子供にとって、数多くコレクションできる初めての怪獣でした。

 しかし、この頃から正規の商品でない、いわゆるパチモンが目立つようになってきます。しかも今ならクレームものですが、違う商品を混ぜて水増しするといった行為が当たり前のように行われていました。

 筆者も「見たことがないウルトラ怪獣だ」と思って底に刻印している名前を見たら、『流星人間ゾーン』の恐獣でひっくり返ったことがありました(笑)。

 こんな風に20円ガチャは次々に子供心をくすぐるラインナップを出してきましたが、最後のヒットとなる『機動戦士ガンダム』を最後に姿を少しずつ消していきます。

 それはバンダイが100円専用として大人気だった『Dr.スランプ アラレちゃん』のガチャをラインナップしたことがきっかけでした。これ以降、バンダイは本格的にカプセルトイに力を入れ、『キン肉マン』で「キン消し」という大ヒットを産み出します。

 その逆に、コスト的な問題で20円の価格を維持できなくなってきたこともあり、20円ガチャは静かに姿を消していきました。

 時代は変わり、ガチャも200円が当たり前の時代となり、さらに現代では1000円代のものまでリリースされています。最近のよく出来た商品ラインナップもいいのですが、20円ガチャの頃の「アタリ」or「役に立たないオモチャ」というギャンブル感も懐かしく思う時がたまにあります。

(加々美利治)

【画像】みんな大好き!現代のカプセルトイマシーンのたたずまい(6枚)

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