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『刃牙』の可哀想な「かませのかませ」にされたキャラ 3部で急に弱くなった?

かつては名勝負を繰り広げたキャラなのに……

●ゲバルのかませにされた、「マウス」のかませにされたヘビー級王者

リップ、トゥース、タングによって「一般成人男子の3.2倍」の強さと評されてしまったアイアン・マイケル。『範馬刃牙』4巻より(秋田書店)
リップ、トゥース、タングによって「一般成人男子の3.2倍」の強さと評されてしまったアイアン・マイケル。『範馬刃牙』4巻より(秋田書店)

 第1部『グラップラー刃牙』の「最大トーナメント編」で登場したアイアン・マイケルは、ボクシングのヘビー級王者で、表の格闘界ではトップクラスの強者でした。そして、1回戦で韓国海兵隊のテコンドー使い・李猛虎を倒し、2回戦では気合だけで戦う暴走族の柴千春と、ノーガードでの壮絶な殴り合いを繰り広げます。最終的にはセコンドの介入でマイケルの反則負けとなったものの、この戦いは素晴らしい名勝負として読者に大きなインパクトを残しました。

 そんなマイケルは、第3部『範馬刃牙』で、まず刃牙のイメージ上のスパーリング相手として再登場します。その後、刃牙がビスケット・オリバを倒すため、アリゾナ刑務所にわざと投獄された際に、マイケルはなぜか囚人として登場しました。

 出所を間近に控えたマイケルは、前科者がチャンピオンに返り咲くことを恐れた国際ボクシング協会会長の策略で、「マウス」と呼ばれるリップ(唇)、トゥース(歯)、タング(舌)の三つ子の看守たちと戦います。そして、史上最高のボクサーと称されたマイケルは、息の合ったチームワークを駆使して戦うマウスに手も足も出ず、腕の腱を切られそうになったところを、ゲバルに助けられたのです。

 マイケルを圧倒したマウスたちですが、本気を出したゲバルの一撃でひとりが瞬殺されると、ひとりは失禁までして逃げだし、残るひとりは戦意喪失するという格の違いを見せつけられました。第1部で活躍したマイケルが、「かませのかませ」になってしまう展開は衝撃的で、強さのインフレを感じるエピソードです。

●地下闘技場戦士のかませにされた大相撲チームに全敗した混沌軍団

 第5部『バキ道』では、伝説の力士である野見宿禰の名を受け継ぐ二代目・宿禰を含む地下闘技場戦士たちと、大相撲現役力士たちとの6番勝負の団体戦が繰り広げられました。各力士が「大相撲ブランド」の意地を背負って食い下がったものの、その結果は地下闘技場戦士たちが5勝と圧倒しています。唯一敗れた愚地克巳も、試合を放棄してわざと負けただけで、実質は力士たちの全敗となり、力士たちは地下闘技場戦士たちの「かませ犬」となってしまいました。

 この戦いの前に力士たちは、岩浪混沌、貝沼文也、猪田火飲、桑田巧美、アーロン村瀬の5人の総合格闘技系の選手たちと戦っています。各キャラ1話ずつ戦ったものの、結果はほとんど勝負にもならず、総合格闘技系の選手たちの全敗でした。彼らは見事に、「かませのかませ」となっています。

 それでも彼らはフルネームで紹介され、戦いにもページ数を割かれており、花田の「かませ犬」にされた格闘家たちよりは丁寧な扱いでした。さらに、混沌と書いてカオスと読む特徴的な名の岩浪混沌がいたことで、ネット上では「混沌軍団」と呼ばれており、読者の記憶には残りやすくなっています。

(SU_BU)

【画像】瞬殺!「かませキャラ」と「かませのかませキャラ」の、悲しい敗北シーンを見る(10枚)

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