【ドラクエ/ポケモン】人気ゲームのネタバレ問題。「Twitter見れない」の声も
ゲームのプレイ動画の配信は新しいゲームの楽しみ方として広く受け入れられ、SNSを通じてゲームの情報もさかんにやりとりされている昨今ですが、その一方で、ゲームを楽しむユーザーが望まない「ネタバレ情報」を意図せず受け取ってしまうケースも増えています。もはや防衛手段は「ネット遮断」しかないのでしょうか?
動画のサムネイルでネタバレに触れてしまうケースも
新作ゲームが発売されるや、またたく間にゲームのプレイ動画や攻略情報が発信される現象は珍しいことではなくなりました。プレイ動画自体は、メーカー側にとっても販売促進の効果が期待でき、新たなゲームの楽しみ方として広がっています。その一方で、ゲームの楽しみを損なうほどの「ネタバレ」情報をユーザーが意図せず受け取ってしまうケースが問題となっています。
最近顕著な問題となったのは、2019年9月27日(金)にスクウェア・エニックスより発売されたニンテンドーSwitch用ソフト『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』(以下:ドラクエXI S)で、公式サイトではゲームシナリオに大きく関わるシーンの配信については自主的に「ネタバレあり」と表記するよう呼びかけ、ストーリーの根幹となるエンディングやボイスドラマの「録画禁止区間」について、配信や投稿を禁止するなどのガイドラインを設定していました。
しかし実際には、動画サイトのサムネイル画像からネタバレが発覚してしまう投稿があいつぎ、まだプレイしていない人から「楽しみが奪われてしまった」という声が数多くあがっています。
ゲームの根幹の面白さを損なうネタバレの「悲劇」は、発売前のゲームタイトルでも起こっています。発売まで1週間を切った『ポケットモンスターソード・シールド』(以下:ソード・シールド)では、公式が発表していない「新作で登場するポケモン」に関する情報が拡散し、インターネット検索やSNSで容易に確認できてしまう状況になっています。
現状では「望まないネタバレ」の回避は困難?
『ドラクエXI S』でいえばストーリー、『ソード・シールド』でいえば新しいポケモンの姿や、初めに選べる3匹のポケモンがどのように進化していくのか……といった要素は、これからプレイする人にとって最も楽しみな部分であり、ゲームの醍醐味でもあります。
しかし、SNSのタイムラインや、動画サイトの「おすすめ」機能など、ユーザーの関心に近い情報を自動的に表示する仕組みに囲まれている現状では、ユーザーが避けたいと思う「ネタバレ情報」だけをシャットアウトするのは簡単ではありません。ゲームの発売を待ち望むユーザーのなかには「Twitterをまともに見れない」「発売まであまりネットを使いたくない」という声すら上がっています。
ユーザーが望む情報が素早く、広く届けられることは、もちろんゲームの楽しみ方を大きく盛り上げることにつながります。一方、そのなかでネタバレを望まないユーザーに配慮するためには、メディアや配信者、投稿者、プラットフォーマーなど、さまざまな立場からの理解と協力が必要になるでしょう。
(マグミクス編集部)