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出番2カットだけどトレンド入り? 違和感なさすぎな「声優交代」が話題になったアニメ

アニメではさまざまな事情で「声優交代」が起きることが多々あります。慣れ親しんだ声が代わってしまうと、残念がるファンも多いですが、なかには言われなければ気付かないほど、後継の声優が見事な演技を見せた作品もありました。

意識して聞かないと交代にすら気付けない!?

TVアニメ新シリーズ『ドラゴンボールDAIMA』のヤムチャの声優は古谷徹さんではなく……。画像は、小さくなったヤムチャたち 新シリーズ『ドラゴンボールDAIMA(ダイマ)』の場面写真
TVアニメ新シリーズ『ドラゴンボールDAIMA』のヤムチャの声優は古谷徹さんではなく……。画像は、小さくなったヤムチャたち 新シリーズ『ドラゴンボールDAIMA(ダイマ)』の場面写真

 長く続くアニメ作品のなかには、これまで担当していた声優の事情によって交代を余儀なくされることもあります。長年演じた先代の印象が強くて交代後に違和感を覚えることもよくありますが、なかには、声優の変更に気付かないほどの自然な演技で驚かされた作品もありました。

 たとえば、1979年から放送された『機動戦士ガンダム』に登場する「ブライト・ノア」の声は、鈴置洋孝さんが担当してきましたが、鈴置さんは肺がんで2006年に他界し、以降のシリーズでは『犬夜叉』の「殺生丸」役などで知られる成田剣さんが演じています。ベテラン俳優の訃報後の交代に最初は不安に思うファンが多かったようですが、新シリーズの放送が始まると、違和感のない演技で声の変化に気付かなかった人もいたようです。

 初代『ガンダム』の主人公「アムロ・レイ」の声優として知られる古谷徹さんは、『ドラゴンボール』の「ヤムチャ」の声を長らく務めてきました。しかし、最新シリーズ『ドラゴンボールDAIMA』では鈴木崚汰さんに変更され、話題を呼んでいます。

『DAIMA』第1話では、敵の陰謀によって主人公「孫悟空」ほかメインキャラたちが子供の姿にされてしまいました。そして、2話以降は悟空役の野沢雅子さん以外のおなじみのキャラたちの声優は交代しましたが、鈴木さんは第1話から大人状態のヤムチャの声も担当しています。

 1話のヤムチャはわずか2カットの出番でしたが、その違和感のない演技に驚く人が続出し、「ヤムチャの声違和感ないどころかめちゃくちゃハマってる」「ニュースで話題になってなかったら俺は気付かんかったかも。ヤムチャのファン歴30年越えてるんだけどな」X(旧Twitter)で「ヤムチャの声」がトレンド入りしました。

 また、一時的な「代打」としての出演でも、視聴者が分からないほどの演技を見せた声優もいます。1992年から放送が始まったTVアニメ『美少女戦士セーラームーン』の主人公「月野うさぎ」は、三石琴乃さんが演じていましたが、制作中に急病で入院し、第44話から第50話までは荒木香恵さん(現:荒木香衣)が代役を務めました。そして、その後は無事に復帰し、荒木さんがちびうさ役を担当することになったのです。

 この交代劇に関しては「当時全然分からなかった」「改めてエンドロールを見て気付いた」などの声もあり、交代していたことにも気付いていなかった視聴者は多かったようです。2023年公開のアニメ映画『劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」後編』で月野うさぎを演じるのが最後となった三石さんは、舞台挨拶で当時のことを涙ながらに振り返り、作品に対する強い思いを明らかにしています。

コピーライト:(C)バード・スタジオ/集英社 (C)バード・スタジオ、とよたろう/集英社 (C)バードスタジオ/集英社・東映アニメーション

(LUIS FIELD)

【画像】え…っ?「どちら様ですか」「吹替は古屋さんじゃありません」 コチラがいろいろ違った「実写版のヤムチャ」です

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