もはや世界観の一部?『あつ森』登場キャラクターたちの「率直すぎる」ネーミング
「どうぶつの森」シリーズには、見た目そのままの名前を持つキャラクターや、安直すぎるダジャレのような名前を持つ登場人物が数多く登場してきました。シリーズの伝統とも呼べるネーミングセンスは最新作ニンテンドーSwitch用ソフト『あつまれ どうぶつの森』で登場する新キャラクターにも受け継がれています。
シリーズ恒例、元ネタが分かりやすいキャラクター名
たぬきだから「たぬきち」、シーズー犬だから「しずえ」。
「どうぶつの森」シリーズに登場するキャラクターたちの名前には、由来が分かりやすいものや、シャレから名前がつけられる”伝統”のようなものが存在します。
シリーズ恒例のキャラクターでは、姉妹で仕立て屋を営む「きぬよ」と「あさみ」はハリネズミのキャラクターですが、この名前が服の素材に由来していることは間違いないでしょう。
また、ふたりが経営する服屋の名前「エイブルシスターズ」を直訳すると「可能姉妹」……。先日、タレント「叶姉妹」の「叶美香」さんが、シリーズ最新作であるニンテンドーSwitch用ソフト『あつまれ どうぶつの森』(以下:あつ森)を始めたことは、以上のような背景もあって、ファンの間で大きな話題になりました。
他にも不定期で園芸ショップを営むナマケモノの「レイジ」は英語の”Lazy(怠惰な)”から。靴とカバンを売ってくれるスカンクの「シャンク」はスカンクのスペル” skunk”をヒネった名前であると推測できます。また「シャンク」は過去作において「シューシャンク」という靴屋を経営していたこともあるのですが、この店名からは映画『ショーシャンクの空に』を連想してしまいます。
キャラクターの名前に込められた遊び心は、『あつ森』から新登場したキャラクターにも受け継がれています。
たとえば「釣り大会」を主催するビーバーのキャラクターが「ジャスティン」と名付けられていたことには、誰もが思わずツッこんでしまったのではないでしょうか。「ジャスティン」と同じ家に住むカメレオンの「レックス」は、赤いブリティッシュチェックのパンツにレザーを着用していることから、イギリスのロックバンド「T・レックス(T. Rex)」を意識しているのかもしれません。
他にも、飛行場で働くドードーのキャラクター「モーリー 」と「ロドリー」の元ネタが、今は絶滅してしまったドードーが生息していた島、マダガスカル沖の「モーリシャス島」と西インド洋の「ロドリゲス島」に由来しているのでは? と、ファンの間で推測されています。
これらは公式に発表されているわけではなく、あくまで憶測にすぎません。が、名前に何かしらの由来があることから、『あつ森』のキャラクターの名前は非常に覚えやすいという特徴があります。
また、拍子抜けするほどに単純な名前の元ネタは、子供にとってもわかりやすく親しみやすいものですが、大人もまた、たわいもないような可愛さを感じることができます。個性的だけど親しみやすい名前をもつキャラクターたちもまた、『あつ森』の世界に流れるスローな雰囲気を演出しているように考えられるのです。
(マグミクス編集部)