「美人過ぎ」「イメージない」まさかのキャスティングで驚かせた実写化ヒロイン
人気マンガ原作の実写作品は、ときに「この人があの役やるの」と意外なキャスティングでファンを驚かせることがあります。なかには、人気女優たちが衝撃の姿を見せ、多くの人を驚かせた作品もありました。
「タバコ吸ってんの初めて見た」

人気マンガ原作の実写映画では、キャラを再現するキャスティングがファンの注目を浴びます。なかには、普段のイメージとはかけ離れた役柄を演じ、驚きの姿をみせた女優もいました。
●『進撃の巨人』石原さとみ
人気マンガ『進撃の巨人』(作:諫山創)は、2015年に2部作で実写映画化されました。
本作は豪華キャストで制作され、特に注目を集めたのは主人公「エレン・イェーガー(演:三浦春馬)」が所属する調査兵団の、ベテラン団員「ハンジ・ゾエ」を演じた石原さとみさんです。
ハンジは部下に慕われる性格ですが、巨人に非常に強い興味を抱く狂気的な一面を持つ人気キャラです。原作では男なのか女なのかはっきりしない面もあるキャラだったため、当初は石原さんの起用に関し「美人すぎるでしょ」「イメージと合わないのでは」と不安視する声もありました。
しかし、作中で石原さんはエレンの巨人化を目の当たりにし「こんなのはじめてぇー!」と泥だらけで叫ぶなど、全力でハンジを演じきっています。映画自体は賛否両論があったものの、石原さんの演技は軒並み好評を得る結果となりました。
●『Gメン』吉岡里帆
「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)にて連載された『Gメン』(作:小沢としお)は、2023年に実写映画化され、岸優太さんや竜星涼さん、高良健吾さんら豪華俳優陣が出演しました。名門高校のなかの問題児ばかりの「Gクラス」に転校してきた男子高校生「門松勝太(演:岸優太)」が、クラスメイトや先輩たちとともに過ごす恋や友情の日々、そして不良グループとの戦いを描いています。
本作はユニークなキャラが多く登場しており、なかでも異彩を放っていたのは、Gクラスの担任教師「雨宮瞳」を演じた吉岡里帆さんでした。雨宮は清楚な美人でありながら、感情が高ぶると豹変する二面性を持ったキャラです。
吉岡さんはかわいらしい表情で笑顔を振りまく一方で、生徒に「誰がババアだよ!このヤロー!」とビンタしたり、お酒を飲みすぎて絶叫したりと振り切った演技を見せており、雨宮の二面性の再現度の高さに対しては、好評の声が多くあがっています。
●『マイ・ブロークン・マリコ』永野芽郁
平庫ワカ先生の人気マンガ『マイ・ブロークン・マリコ』は、永野芽郁さん主演で2022年に実写映画化されました。
本作は、大切な「ダチ」である「マリコ(演:奈緒)」を亡くした主人公「シイノ(演:永野芽郁)」が、彼女の遺骨を持って旅に出る物語です。マリコとの過去をさかのぼりながら、シイノが本当の意味で彼女と向き合っていく姿が、躍動感あるカメラワークで描かれています。
作中で永野さんは、包丁を手にマリコの両親を脅し遺骨を奪うシーンなど、過去作で演じたかわいらしい女の子とはまったく違った表情を見せ、多くの観客を驚かせました。
また、永野さんは撮影の3、4か月前から美容タバコを使用し、何度もある喫煙シーンの練習を重ねるなど、徹底した役作りによって再現度の高いシイノを完成させたそうです。
(LUIS FIELD)