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元ヤン金太郎は砂漠へ!? 高橋克典版『サラリーマン金太郎』最終回覚えてる?

1999年から2004年にかけて放送されたドラマ『サラリーマン金太郎』の最終回を覚えていますか? 高橋克典さん演じる型破りなサラリーマン「矢島金太郎」は、会社の危機にどう立ち向かったのでしょうか?

最終回で描かれた衝撃シーンとまさかの展開

型破りなサラリーマンを演じ話題に。画像は高橋克典さん主演のドラマ『サラリーマン金太郎』シーズン1 DVD (C)木下プロダクション、TBS (C)本宮ひろ志/集英社(キングレコード)
型破りなサラリーマンを演じ話題に。画像は高橋克典さん主演のドラマ『サラリーマン金太郎』シーズン1 DVD (C)木下プロダクション、TBS (C)本宮ひろ志/集英社(キングレコード)

 ドラマ『サラリーマン金太郎』(原作:本宮ひろ志)は、1999年から2004年までにTBS系列で第4シリーズまで放送された作品です。破天荒で情に厚い主人公「矢島金太郎」を高橋克典さんが演じ、話題になりました。では『サラリーマン金太郎』がどんな最終回を迎えたか、覚えていますか?

 そもそもこの作品は、ひとり息子「矢島竜太(演:島田智之介)」を育てながら、亡き妻「矢島明美(演:水野美紀)」の故郷で漁師として暮らしていた、元暴走族のリーダーの金太郎が、ある日、一流企業「ヤマト建設」の会長「大和龍之介(演:津川雅彦)」を助けたことをきっかけに、見習い社員として入社するところから始まります。

 毎話、サラリーマンとしての業務に奮闘し、社内の派閥争いやプロジェクトのトラブルに巻き込まれつつも、それらを持ち前の熱血漢と行動力で乗り越えていく金太郎の姿が、本作の大きな見どころです。

 第1シリーズの最終回「俺、一生忘れないっス!」では、かつて専務だった「大島源造(演:森山周一郎)」が、昭和銀行の「今村支店長(演:長谷川哲夫)」と手を組み、ヤマト建設の乗っ取りを企てます。

 金太郎の支援者であり、これまでもたびたび会社のために尽力してきた大和会長の幼なじみ「中村加代(演:野際陽子)」が拉致され、視聴者の驚きを誘いました。その後、加代は金太郎によって無事救出され、大島が社内資金を着服していた事実も明るみに出たことで、乗っ取り計画は失敗に終わります。

 中盤以降は、会社の危機を救った金太郎の進退に焦点が当たります。彼の功績を評価した大和会長からは、工期が半年遅れているマイクロウェーブ送信局の建設プロジェクトを託され、アフリカのサハラ砂漠への出向を打診されるのです。

 息子の竜太を日本に残すことに葛藤しながらも、最終的に金太郎はその任務を受け入れ、第1シリーズは幕を閉じました。

 当時は、高橋さんのビジュアルや演技に惹かれた視聴者も多く、「ハキハキしていて器量のある感じは原作通りで高橋さん以外考えられない配役だった」「最終回のラストシーンで竜太と熱くハグしてアフリカへ向かう金太郎は本当に泣けた」といった声があがっています。

 日曜日21時という放送枠だったこともあり、原作に登場するベッドシーンや過激な暴力描写はカットされていました。しかし、そうした制約のなかで展開された、分かりやすい勧善懲悪のストーリーは、本作が人気を博した一因といえるかもしれません。

 ちなみに、2008年にテレビ朝日系で放送された、永井大さん主演の実写版『サラリーマン金太郎』は深夜枠だったため、TBS版に比べてお色気描写や激しい殴り合いのシーンも多く、原作の世界観をより忠実に再現しています。

 2025年には、鈴木伸之さんを主演に迎えた映画『サラリーマン金太郎【暁】編/【魁】編』が公開され、高橋さんや永井さんとはまた異なるアプローチで、現代の時代背景に即した新たな金太郎像が描かれています。

(LUIS FIELD)

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