最後に明かされた事実に「勘弁してくれ」 最終回が衝撃すぎたアニメたち
伏線を綺麗に回収したり、物語の根幹を揺るがす展開を見せたりした最終回のアニメは、いつまでも忘れがたいものです。今回は、最終回で視聴者の心を揺さぶったアニメを振り返ります。
周到な伏線の先に待っていた忘れがたい最終回

物語全体を再解釈させるようなTVアニメの最終話は、後から振り返ったときに、その衝撃的な結末が必然だったと感じさせます。単なるサプライズで終わらない衝撃の最終回を迎えたアニメを振り返ります。
※本記事は、『新世界より』『Angel Beats!』『ID:INVADED』の核心に触れる「重大なネタバレ」を含みます。
●『新世界より』
アニメ『新世界より』は、「呪力」と呼ばれる超能力を持つ人類が築いた1000年後の未来を舞台にしたSF作品です。本作では、人間と人間が使役していた知性を持つネズミに似た生物「バケネズミ」との戦いが描かれました。
多くの視聴者は、主人公が属する人間側に感情移入して物語を体験します。そして最終話で、人類はバケネズミとの種の存亡をかけた戦争に勝利しますが、本当の衝撃はその後に訪れました。バケネズミの正体は、超能力を持たなかった人間の子孫であり、能力者によって姿形を変えられた被差別の民だったのです。
これまで信じてきた「人間vs醜い化け物」という物語の構図が、実は「支配者vs被差別民」という人間同士の凄惨な階級闘争だったという、価値観が逆転する結末は衝撃的な「どんでん返し」でした。
●『Angel Beats!』
2012年に放送されたアニメ『Angel Beats!』は、死後の世界の学園を舞台に、生前に満たされない青春を送った少年少女たちが心残りを晴らして「卒業(成仏)」していく物語です。大ヒットした本作は、最終話で秀逸なタイトル回収をした作品としても知られています。
多くの仲間たちとの出会いと別れを経て、最終的には主人公「音無」と、「天使」として登場したヒロイン「かなで」のふたりだけが残されました。かなでの心残りは、生前の彼女の命を救った心臓ドナーへの感謝の言葉を伝えることです。そして、そのドナーが音無だったことが最後の最後で明かされました。
作品タイトル『Angel Beats!』が、「天使(かなで)」の胸のなかで、音無の心臓が「鼓動(Beats)している」という、文字通りの意味を持つことが明かされる見事なタイトル回収で、ここに至るまでの伏線も含めて衝撃を受ける最終話でした。
●『ID:INVADED(イド:インヴェイデッド)』
凶悪な連続殺人犯が無数に横行する日本を舞台に、殺人犯の深層心理「イド」に潜入し、事件の謎を解き明かすSF探偵ミステリー『ID:INVADED』は、殺人を犯した者だけがイドに潜れるという特異な設定と、主人公が元刑事の殺人犯という複雑な背景で、深みのある物語を展開しました。
本作の物語は、単なる犯人当ての推理では終わりません。イドを用いた捜査の果てに、連続殺人を誘発していた黒幕の正体と、この捜査システムそのものが、ひとりの少女の苦痛と犠牲の上に成り立っていたことが明かされたのです。
最終的に、黒幕を捕らえても少女は救われず、非人道的なシステムは存続したまま物語は幕を閉じます。問題の根幹を残したまま終わった結末は、多くの視聴者に消化不良と喪失感を残しました。斬新な設定の探偵もの作品として、「救いのない結末」のほろ苦さも表現された記憶に残る最終話です。
(SU_BU)

