絶対引きずる「トラウマ級」海外アニメ映画 「他人事じゃない」「まさに悪夢」「絵柄で油断した」
幼少期にトラウマとなった海外の衝撃的アニメ映画、誰しもありますよね? 特に強烈な作品を振り返ります。
リバイバル上映でまたトラウマが

毎年何本も公開されているアニメ映画は、各国の特色が現れた海外製の作品も人気を集めています。今回は独特な絵柄かつ、トラウマ必至の展開が詰め込まれた衝撃作品を振り返ります。
●『ファンタスティック・プラネット』
2025年6月にデジタルリマスター版が上映され話題になったのが、1973年のフランスとチェコスロヴァキア(当時)が共同制作したアニメ映画『ファンタスティック・プラネット』です。紙を切って作ったキャラたちを動かす「切り絵アニメーション」の手法や独特のデザイン、ブラックユーモアあふれる物語で、見る人を選びながらも長年高い支持を受けています。
物語は宇宙のどこかにある架空の星「イガム」を舞台としており、巨大な「ドラーグ族」と、彼らの支配を受ける「オム族」による争いが主軸です。普通の人間に近いオム族に対し、進んだ科学文明を持つドラーグ族は青い皮膚、深紅のぎょろっとした目が特徴の悪夢的なビジュアルをしています。
オム族を奴隷やペット、おもちゃのように扱うドラーグ族たちの恐ろしさだけでなく、後半の「野性の惑星」の場面、争いの果てにたどり着く結論も衝撃的です。出てくる異形の動物たちやマシンのデザインもシュールで、トラウマになる人もいれば、「高熱の時に見る悪夢みたいなクリーチャーが続き、異形好きは目が離せない芸術みたいな映画」「音が心地良くて音楽も良かったし、映像もずっと綺麗で不思議で、全体的に芸術性が高くてかなり好み。どの場面取っても美しい」と唯一無二の世界観に魅了された人も多くいます。
●『風が吹くとき』
反対に、かわいらしい絵柄で現実と地続きのような地獄の展開を描いたのが、1987年に日本公開されたイギリスのアニメ映画『風が吹くとき』です。2024年8月の、大島渚監督監修、森繁久彌さんと加藤治子さんが吹き替えを担当した、日本初公開バージョンのリバイバル上映も好評となりました。
レイモンド・ブリッグズ氏のマンガが原作の本作は、冷戦下で核戦争が勃発し、イギリスの片田舎でのんびり暮らしていた老夫婦が、放射能によってじわじわと弱っていくさまが描かれています。政府が推奨する「屋内シェルター」はドアの板を3枚並べただけという悪い冗談のような描写のほか、毛髪が抜け落ちるなど深刻な症状が出ている夫婦が「時間が経てばすぐに治る」「政府が助けに来てくれる」とどこか楽観的なのも恐ろしい点です。
定期的にトラウマアニメ映画の代表格として話題になる本作には、「無力と絶望を感じさせるアニメ映画なのよね…ジワジワ死に近づくっていうのが1番キツイのかもしれない…」「夫が妻に掛けるどこまでも前向きな言葉が、形は同じまま無知から正常性バイアスへ、果ては祈りに変わっていく所がもうつらい」「なんてことない夫婦のなんてことない悲惨な死。怖い。自分もこう死ぬかもしんないなと思うと余計に落ちこむ」と、他人事とは思えなかった観客のレビューがあいついでいます。
●『ユニコーン・ウォーズ』
近年の絵柄と内容のギャップで話題になったトラウマ映画と言えば、『ユニコーン・ウォーズ』(2024年日本公開)は欠かせません。こちらは子供も観られるPG12指定ですが、明らかにベトナム戦争を思わせる地獄の戦場のシーンが続き、残虐描写もしっかりと描かれます。
ポスターに「『地獄の黙示録』×『バンビ』×『聖書』 混ぜたら、危険!」と書かれていた本作は、森に住むユニコーンたちとテディベアたちの戦争が題材です。テディベアの部隊が、ユニコーンの角の攻撃で臓物をぶちまけ無惨な死を遂げていく場面だけでなく、とある食材を食べたことによる幻覚で惨劇が起きる「ドラッグ描写」も強烈でした。
可愛い絵柄ながら、「有害な男性らしさ」を持つテディベアたちの社会の描写や、戦争を静観している「猿」たちの狙いが明らかになる皮肉な結末も見どころです。公開後は「PG12のグロ描写と聞いていたから若干舐めてた。18禁でも良いレベルの凄惨な地獄絵図」「地獄の黙示録+プライベートライアン、そこにカニバリズムと宗教、期待以上の内容だった。まさに地獄の闇鍋映画」「権力、支配欲、加虐性、嫉妬、憎悪、全てを煮詰めた結果生まれるものは…最後の展開には唸った。今放映する意味がある作品」と、人を選びながらも高い評価を受けています。
(マグミクス編集部)



