『風、薫る』第4週で確実に「娘をさらいに来る」亀吉 史実の”モデル”の話に書いてあった最低な行動とは
『風、薫る』ではりんの夫・亀吉が第4週で、娘・環をさらいに来ることが確定しています。
予告が不穏すぎた

2026年前期の連続テレビ小説『風、薫る』第4週では、いよいよ主人公の「一ノ瀬りん(演:見上愛)」と「大家直美(演:上坂樹里)」がトレインド・ナース(訓練された看護婦)になる話が出てきましたが、視聴者の関心はりんに逃げられた夫「奥田亀吉(演:三浦貴大)」に集まっています。予告を見る限り、彼とその部下たちが娘「環(演:宮島るか)」を連れ去ってしまうようです。
第3週14話の時点では、亀吉はりんの母「美津(演:水野美紀)」に「もう、りんと環のことは諦めがつきましたもんで……」と言っていましたが、15話では東京のりんたち一家の新居の周囲を歩く怪しい男たちが現れています。第4週の予告では亀吉が「おめえを連れ戻すために」と発言しており、環が背後から何者かに抱えあげられるカットもありました。りんが地元の那須地方に戻っている姿もあったので、亀吉たちが環をさらうのは間違いないでしょう。
『風、薫る』の原案書籍である歴史社会学者・田中ひかるさんによる小説『明治のナイチンゲール 大関和物語』の序盤では、りんのモチーフになった日本初のトレインド・ナース、大関和(おおぜき・ちか)の離婚に至るまでの話が書かれています。黒羽藩(現:栃木県大田原市)家老の娘である彼女は、1876年に地元の地主・柴田豊之進福綱という22歳年上の男性に嫁ぎましたが、彼が妾たちとの関係を清算していなかったことや、義母に朝から晩まで田んぼ作りをさせられたことが原因で、離婚を決意をしました。
そして1880年、和は長女・心を実家で産むという口実で、長男・六郎(1877年生まれ)を連れて柴田家を出ていきます。しかし、豊之進たちは柴田家の跡取りである六郎を取り返しに、何度も大関家にやってきたそうです。
しばらくして法的に離婚が成立しましたが、こんなこともありました。
「(和が)安心したのも束の間、ある日忽然と六郎が姿を消す。柴田家の使いが大事な跡取りを取り返しにきたのである。柴田家と大関家の間で六郎の奪い合いが始まり、最終的に六郎が和のもとに落ち着くまでに、一年を要した」(『明治のナイチンゲール 大関和物語』引用)
そして、こういった争いを経たあとの1881年に、和は幼い子供ふたりと一緒に上京し、1887年1月に桜井女学校附属看護学校に1期生として入ります。そこで、同い年の2児のシングルマザーで、直美のモチーフとなった人物・鈴木雅と出会いました。
離婚や上京の時期、看護の道に進むタイミングなどは違いますが、原案の通り「子供を連れ去る」展開はあるようです。せっかく看護婦の道に進む可能性が出てきたりんですが、環を取り返すための争いで時間をとられてしまうのでしょうか。
参考:『明治のナイチンゲール 大関和物語』(中央公論新社)
(マグミクス編集部 映画・ドラマ担当)
