『風薫る』千佳子(仲間由紀恵)はもう登場しない? 史実では「顔が似てる」モデルのカッコよすぎる話が 10週以降に注目
『風、薫る』第10週では、いよいよ夕凪が出てきます。そこには、仲間由紀恵さん演じる千佳子の話も絡んでいました。
千佳子のモデルのかっこいい「実話」

2026年前期の連続テレビ小説『風、薫る』では、仲間由紀恵さん演じる侯爵夫人「和泉千佳子」の乳がん手術のエピソードが話題を呼びました。千佳子は無事退院しましたが、ファンから再登場を望む声もあります。彼女のモデルになった人物の、原案書籍での話を読むと、再登場もありえるかもしれません。
※以下、『風、薫る』のネタバレにつながる情報に触れています。
千佳子は第9週の41話で手術を受け、42話で元気に退院しました。彼女が再登場したら、乳がんの再発などネガティブな話題になりそうですが、『風、薫る』の原案書籍『明治のナイチンゲール 大関和物語』には千佳子のモデルである、華族の婦人・三宮八重野の、かっこいいエピソードが載っています。それに関連する出来事も、『風、薫る』第10週で描かれる予定です。
第10週では、「心中未遂で帝都医大病院に搬送されてきた女郎」として、村上穂乃佳さん演じる「夕凪」が登場すると発表されています。夕凪は主人公のひとり「大家直美(演:上坂樹里)」の母親かもしれないと見られている遊女の名前ですが、村上さんはまだ30歳なので、第10週で登場するのはおそらく源氏名を引き継いだ2代目の夕凪、もしくはたまたま名が同じなだけの遊女のはずです。
『風、薫る』の原案書籍『明治のナイチンゲール 大関和物語』には、もう一人の主人公「一ノ瀬りん(演:見上愛)」のモチーフである大関和(おおぜき・ちか)と、直美のモチーフの人物・鈴木雅が実習をしていた帝国大学医科大学付属第一医院(現:東京大学医学部附属病院)に、近くの遊郭の女郎が心中未遂で運ばれてきたエピソードがありました。直美が母・夕凪を探すのはドラマオリジナル設定の話ですが、少し史実を絡めているようです。
その女郎は本名は山本キクといい、一命をとりとめた後も遊郭から追手が来るのではないかと心配していたそうですが、そんな彼女を励ましたのが、同時期に乳がんの手術を受けたばかりの三宮八重野でした。
八重野は華族で外交官の三宮義胤の妻で、義胤が英国留学中に出会って結婚に至った、イギリス人です。彼女は生地商人のウィリアム・レイノアの娘で、改名前はアリシアという名前でした。千佳子は設定は大きく違いますが、八重野の現存する写真を見ると、彼女は目鼻立ちがくっきりした丸顔の美人で、どこか仲間さんに似ているようにも見えます。話題性だけでなく、顔が似ているという理由で仲間さんが起用されたのかもしれません。
クリスチャンだった八重野は、遊女の心中騒動の話を聞くと、自分の看病を担当していた和を呼び、見舞いで届けられた果物や洋菓子をカゴに詰め込んで、日本語の新約聖書と一緒にキクの元に届けるよう頼んだそうです。その後、キクが受け取った聖書の栞が挟まれたページを開くと、そこには「マタイによる福音書」6章の「明日のことを思い煩うな、明日は明日みずから思い煩わん。一日の苦労は一日にて足れり」という一説があり、横にペンで小さい丸が付けられていました。
八重野は聖書の教えを引用して、キクに「余計なことを心配せず、目の前のことに集中しろ」といったメッセージを伝えたかったようです。その後、キクは毎日聖書を読んで、傷も回復していき、退院後も遊郭に戻らず暮らすことができたといいます。
千佳子はすでに退院してしまったので、上記のような夕凪を励ます役割はりんと直美が果たすのかもしれません。しかし、せっかく仲間さんのかっこいい姿が観られるエピソードなので、お礼にやってきた千佳子が夕凪の心中未遂を知って、彼女に何か温かい言葉をかけるというような場面に期待したいところです。
公式のあらすじを見ると、夕凪の話は第11週まで続くようなので、千佳子の再登場に期待しましょう。
(マグミクス編集部 映画・ドラマ担当)
