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昭和女子が自分ごとのように感情移入した、『アタックNo.1』鮎原こずえの「強さと涙」

大林素子さんの人生を変えた『アタックNO.1』

『アタックNO.1』はイタリアでも大ヒットし、何度も再放送されている。画像はイタリア版の全104話収録DVD-BOX
『アタックNO.1』はイタリアでも大ヒットし、何度も再放送されている。画像はイタリア版の全104話収録DVD-BOX

 バレーボール日本代表として三度のオリンピックに出場し、現在はマルチなタレントとして活躍する大林素子さんですが、その大林さんのバレーとの出会いも『アタックNO.1』でした。

 小学生になった頃からどんどんと背が伸び、小学6年生で170㎝あった大林さんは、女のくせに背が高いといじめを受けていたそうです。歩くだけで「地震だっ!」と言われたこともあったとか。女優やアイドルになりたいという夢も、大きな女がなれるわけがないとバカにされ、傷ついて、住んでいた団地の上から飛び降りたいと思ったことさえあったそうです。

 そんな大林さんが『アタックNO.1』のアニメと出会ったことで、人生が大きく変わります。鮎原こずえの不屈魂を見て、いじめに負けていてはいけないことを、そして、高身長はむしろ武器になることを知ったのです。

 中学でバレー部に入部すると、やがて日本代表にまで上り詰め、バレーボール最高の舞台と憧れていたオリンピック出場も果たします。おそらく、そこまでの道のりでは、たくさんの涙を流してきたことでしょう。だって、女の子なんですから。

 でも、どんなにつらくても『アタックNO.1』のこずえの姿に教わったように、あきらめずに闘い続けることで、栄光をつかむことができたのです。ちなみに、現役時代の大林さんは、ポニーテールにリボンがトレードマークでしたが、これは、コートの中で鮎原こずえを演じるためだったそうです。

 つらかったら我慢せずに泣いてもいい、でも、そこからもう一度がんばろう。

『アタックNO.1』が教えてくれたスポ根精神は、大林さんだけでなく、今もたくさんの昭和女子たちの心に根づいていることでしょう。

(古屋啓子)

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