『鬼滅の刃』煉獄さんが炭治郎に遺した言葉が蘇る、6つの名シーン「心を燃やせ」
過酷な最終決戦で何度も蘇る煉獄さんの存在
●因縁の猗窩座との戦いで…
鬼舞辻無惨のいる無限城で、炭治郎は猗窩座と遭遇します。猗窩座は炭治郎の成長を褒めた上で、あれ以上強くなれなかったかもしれない煉獄さんが「死んでよかった」と言い放ちます。
炭治郎は煉獄さんの笑顔と、煉獄家の人たちを思い出しました。
「何だと? お前 お前はもう 黙れ 煉獄さんのことを喋るな」
温厚な炭治郎が大激怒したシーンです。それだけ煉獄さんを尊敬し、思い出を大切にしていたのでしょう。
●鬼舞辻無惨との戦い、煉獄さんの言葉を励みにする炭治郎
鬼舞辻無惨との死闘でも、炭治郎は煉獄さんの言葉を思い出しています。
複数の脳と心臓を持つ無惨を倒すには、首を落とすのでなく太陽を浴びせなくてはなりません。生き残った柱や伊之助、善逸たちが総攻撃をかけ「勝てるか」と思えた瞬間、衝撃波で全員が倒されました。
柱である悲鳴嶼は左足を、義勇が右腕を失ってしまいます。意識を取り戻した炭治郎が駆けつけたのは、その瞬間でした。
しかし炭治郎は夜明けまで残り1時間、たったひとりで無惨を切り続けることに。さらに、「ヒノカミ神楽」は12ある型を全て繰り返し続けなければ完成しません。
それはかつて無惨を追い詰めた継国縁壱(つぎくに・よりいち)ですらなしえなかったことだと絶望しつつ、炭治郎は思うのです。
「それでも俺は 今自分にできることを精一杯やる 心を燃やせ 負けるな 折れるな」
そして炭治郎は、刀を握りしめて無惨に向かうのでした。
●夜明けが来ても倒れない無惨に対し、炭治郎が思い出した言葉
無惨の攻撃で気絶していた隊士たちが、立ち上がって再度攻撃を始めます。腕や足、眼を失っても無惨に立ち向かいますが、決め手が出せません。
対して無惨は、自身が危ういことを感じて逃げ出そうとします。足止めだけでも難しいなか、炭治郎は無惨を刀で貫いて壁に打ち付けます。無惨は炭治郎を喰おうと、おぞましい変形で迫ります。
その時、夜明けが来ました。
しかし、無惨は最後の力で隊士たちを吹き飛ばすほどの衝撃波で攻撃。炭治郎だけは、左腕を失いつつも踏みとどまります。
「放すな 手を放すな 赫く 刃を赫くするんだ 心を燃やせ 赫くなれ 頼む」
その刀には、煉獄さんが遺した炎型の鍔が付いていました。
* * *
煉獄さんの言葉や行動が炭治郎に与えた影響は大きいものでした。そして、炭治郎が煉獄さんの言葉を思い出すのは、自分ひとりだけで強大な敵と戦う時が多いのです。
ひるみそうな時、たったひとりで猗窩座に立ち向かい、悔いることなく笑顔で逝った煉獄さんの存在が炭治郎の励みになったのでしょう。無惨との戦いには、刀に煉獄さんが遺した鍔をつけて臨みました。煉獄さんは実際に無惨と戦ったわけではありませんが、炭治郎の心の柱として支え続けた立役者のひとりだったと言えます。
※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記
※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記
(マグミクス編集部)