『鬼滅の刃』煉獄さんが炭治郎に遺した言葉が蘇る、6つの名シーン「心を燃やせ」
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』で、「心を燃やせ」と言葉を遺した炎柱・煉獄杏寿郎。煉獄さんの存在は、共に戦った竈門炭治郎、我妻善逸、嘴平伊之助の成長をうながしました。その後の戦いで炭治郎が煉獄さんを思い出す、名シーンをピックアップしました。
「心を燃やせ」何度も炭治郎のなかに蘇った、煉獄杏寿郎の言葉

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』で圧倒的な存在感をほこる、人気キャラクター「煉獄さん」こと炎柱・煉獄杏寿郎。無限列車の戦いの最後に煉獄さんが竈門炭治郎、我妻善逸、嘴平伊之助にかけた言葉は、その後の3人の成長に大きな影響を与えました。
『無限列車編』のあとで炭治郎が煉獄さんを想う、6つの名シーンをご紹介します。
※この記事では、まだアニメ化されていないシーンの記載があります。原作マンガを未読の方はご注意ください。
●『遊郭編』上弦の陸・堕姫との戦いで思い出す、煉獄さんの言葉
2021年にTVアニメ放送が決定した『遊郭編』でのエピソードです。炭治郎は匂いを頼りに、遊郭に潜んだ上弦の陸・堕姫(だき)を探し当てます。「水の呼吸 肆ノ型 打ち潮・乱」で斬りかかりますが、堕姫の反撃で吹き飛ばされてしまいました。
善逸や伊之助、音柱・宇髄天元(うずい・てんげん)も近くにおらず、炭治郎は初めてたったひとりで上弦の鬼と戦うことになります。
しかも、新しく打ち直してもらったはずの刀は刃こぼれを起こしていました。大ピンチのなか、炭治郎は自分が「水の呼吸」を使いこなせる性質ではないと痛感します。
また、もうひとつの技である「ヒノカミ神楽」は、今の炭治郎の技量では連発ができません。近寄って来る堕姫に対抗できないと気を落としかけたその時、炭治郎は心を奮い立たせました。
「今は違う 俺はやれるはずだ いや やる!!」
自分は戦うために激しい修行をしてきた、と炭治郎は思い出します。
「負けるな 燃やせ 燃やせ 燃やせ!! 心を燃やせ!!!」
煉獄さんの姿がフラッシュバックしたのはその時でした。炭治郎は堕姫に「ヒノカミ神楽 烈日紅鏡(れつじつこうきょう)」を放ちます。続いて「ヒノカミ神楽」の技を繰り出します。
炭治郎は堕姫と戦うことができ、さらに発熱して「痣(あざ)」を発現させるきっかけを作ることができました。心だけでなく体さえ燃やすように、体温を上げていったのです。
●毒をくらいながら戦う音柱に、煉獄さんを思い出す
上弦の陸とは、堕姫とその兄・妓夫太郎(ぎゅうたろう)のふたりで成り立つ鬼です。本体は妓夫太郎ですが、堕姫も強力な鬼であるため炭治郎たちは苦戦しました。
しかも天元は妓夫太郎の毒を受けて弱っています。そう堕姫に指摘されて、天元は笑いながら余裕だと返し、上弦の陸の倒し方も分かったと続けました。
「同時に頚を斬ることだ 二人同時にな そうだろ!!」
その時、炭治郎は天元に煉獄さんの姿を重ねます。煉獄さんも、血まみれになりながら上弦の参・猗窩座(あかざ)に立ち向かっていきました。
天元の言葉で、倒すことが難しい上弦の鬼でも対抗できると気付き、炭治郎たちは戦いを続けます。
●炭治郎が「反復動作」を使うトリガーにした煉獄さんの言葉
禰豆子が太陽を克服したことをきっかけに始まった「柱稽古」。炭治郎は柱たちの訓練を通過し、岩柱・悲鳴嶼行冥(ひめじま・ぎょうめい)の元で修行を受けました。
悲鳴嶼が与えた「大岩を動かす」という課題が乗り越えられない炭治郎に、継子である不死川玄弥(しなずがわ・げんや)は「反復動作」について助言します。「反復動作」で、全ての感覚を一気に開き、心拍と体温を上げることができます。悲鳴嶼や玄弥は読経を「反復動作」のトリガーとして使っていました。
炭治郎がきっかけとして使ったのは、「大切な人の顔を思い浮かべ、それから煉獄さんの言葉を思い出すこと」です。
「心を燃やせ」
炭治郎は煉獄さんから受け取った言葉をかみしめながら修行に励み、自分より大きい岩を1町(約110m)先まで押せるようになりました。