「東京ゲームショウ」のこれからを考える。オン/オフライン同時開催が見せた可能性
最新ゲームの展示会として1996年にスタートした東京ゲームショウでしたが、2020年は新型コロナウイルスの影響でオンラインのみの開催となりました。今年2021年はオフラインとオンラインの同時開催となり、オフラインイベントの会場となった幕張メッセには、難しい状況のなかで出展を決めた企業とプレス、そしてインフルエンサーが詰めかけました。
2021年はオフラインとオンラインの同時開催に

1996年から毎年開催されてきたコンピュータエンタテインメントの展示会「東京ゲームショウ」ですが、新型コロナウイルスの影響により、2020年はオンラインのみの開催を余儀なくされ、今年2021年はかろうじてオフラインイベントの実施にこぎつけましたが、一般入場はできず、関係者とプレス、そして招待されたインフルエンサーのみが会場入りを許された状況での開催となりました。
一昨年までと比較するとかなり小規模なイベントではありましたが、それでも開催にこぎつけたことは大きく、会場では再会の挨拶を交わしている方々をしばしばみることができました。また、今回からはネット上で強い発信力を持つインフルエンサーも参加しており、試遊台で動画を撮影する姿が見られました。出展企業側も配信を重視しており、カプコンやコナミのブースでは試遊動画をUSBメモリーなどに入れて渡してくれるなど、2年前は行われていなかったサービスが実施されていたことも深く印象に残りました。
また、今年はオフラインに加え、VR空間にゲームショウの会場を作り上げた「TOKYO GAME SHOW VR 2021」と、配信番組によるオンラインイベントも同時に開催されました。配信番組では各企業の最新情報の発表やイベントが行われており、特にスクウェア・エニックスは特別番組として自社タイトルのゲームミュージックをバンドで演奏するスペシャルライブを実施するなど、さまざまな試みが行われていました。
VR会場では各社が趣向を凝らしたスペースを設置。多くのPVや3Dモデルが来客を出迎えてくれる、ワクワクするような空間が広がっていました。特に『アイドルマスター』シリーズの最新作『アイドルマスター スターリットシーズン』や『マクロスΔ』などのタイトルではライブを視聴できるなど、魅力的なサービスが展開されていました。