没後10年、『スケバン刑事』和田慎二氏が生んだ「戦うセーラー服美少女」の衝撃
哲学的なテーマにまで及んだ大作『ピグマリオ』

1978年より「花とゆめ」で連載開始した『ピグマリオ』は、有史以前の「神話の時代」を舞台にした巨編ファンタジーです。ルーン国の皇子・クルトは若干8歳の身でありながら、巨大な「大地の剣」を自在に操る怪力の持ち主。闇の世界を司るメデューサによって、母親が石像に変えられたことから復讐の旅に出ています。
クルトの宿敵・メデューサは、「黒い血」を妖魔に分け与えて使徒を増やし、闇の領域の拡大をはかります。しかし、光と闇は相反するものでありながら、切り離すことができない一対の世界。物語の展開とともに、クルトとメデューサの関係性も複雑なものに変化していきました。
画集『和田慎二ARTWORKS 戦う美少女伝説』には、和田慎二さんが残した『ピグマリオ』の構想ノートが紹介されています。そこには、『ピグマリオ』を単なる勧善懲悪にとどまらないストーリーに発展させた、和田慎二さんの苦心の跡を見ることができます。
『ピグマリオ』が描かれた当時、日本では本格的なヒロイック・ファンタジーの作品がほとんどありませんでした。編集部の理解を得るのも大変な時代でしたが、和田慎二さんは果敢に新しいジャンルに挑戦して、マンガの可能性を広げてくれました。
『和田慎二ARTWORKS 戦う美少女伝説』では、和田慎二さんと親交があった、漫画家の美内すずえ氏、柴田昌弘氏、安彦良和氏、竹本 泉氏、新谷かおる氏(掲載順)らのインタビューが掲載されています。貴重な証言とともに、和田慎二さんが切り拓いた少女マンガの世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。
※文中一部敬称略
(C)和田慎二
(取材・メモリーバンク)
※『和田慎二ARTWORKS 戦う美少女伝説』(玄光社)は、2022年1月31日(月)より全国発売予定。A4変型判・272ページ、4500円+税
公式サイト:http://www.genkosha.co.jp/gmook/?p=26996
※同画集の出版を記念し、東京・神保町の書店「書泉グランデ」と「書泉オンラインショップ」にて、2022年1月22日(土)から2月28日(月)まで、「和田慎二フェア in 書泉グランデ」が開催予定。同画集の先行販売が行われ、購入者には先着で「和田慎二先生特製クリアファイル」をプレゼント(無くなり次第終了)。
また、書泉グランデ店舗では関連書籍やグッズの販売のほか、画集誌面を用いた複製画も展示されます(問い合わせ:書泉グランデ TEL 03-3295-0011)。









