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『風雲!たけし城』復活の衝撃 番組の原点は「子供の外遊び」だった?

80年代半ばから後半にかけて放送された『痛快なりゆき番組 風雲!たけし城』は、難攻不落の「たけし城」を落とすため、約100人の応募者が数々のアトラクションを攻略する視聴者参加番組として大人気に。放送終了後も海外で放送され、現地版が作られるほどの人気を獲得し、ついに2023年には日本でも新作が作られると発表されました。

土曜日は「たけし城」の真似をして遊んでいた

「風雲!たけし城 DVD其ノ壱」DVD(メディアファクトリー)
「風雲!たけし城 DVD其ノ壱」DVD(メディアファクトリー)

 かつて、TVが娯楽の王様だった時代がありました。

 いまでこそネット配信の影に隠れてしまっているTVですが、インターネットが普及する以前には数多くの人気番組が放送されており、子供たちは番組が始まるのを今か今かとTV前で待っていたものです。『痛快なりゆき番組 風雲!たけし城』も、そのうちのひとつでした。

 特に、関東圏での『たけし城』は金曜日の夜に放送されていたのも大きなポイントでした。当時の学校はまだ土曜が休みではなく、午前中に授業があったのです。土曜の放課後に、昨日見た『たけし城』の真似をして、学校の校庭や公園にあったさまざまな遊具で遊んだ記憶は、当時子供だった方々の多くが、大事な思い出として心の奥にしまい込まれているのではないでしょうか。

 そんな『たけし城』ですが、もともとは当時人気を誇っていた『8時だョ! 全員集合』と並ぶバラエティ番組を作ろうというTBSの思惑から企画がスタートしています。当初は生身の人間を使ったすごろくのようなアイデアが出ていたそうですが、製作会議に参加していたビートたけし氏の「ファミコンを身体でやりたかった。自分でマリオが出来ないか?」という発想から、参加者が数々のアトラクションを突破し、最後にボスである城主と戦う……という流れが生まれていったそうです。

 番組の企画にはたけし氏が直接携わり、「子供の頃の原っぱでの冒険ごっこや泥遊びを再現したかった」との意向で広大なセットが作り上げられました。総工費はなんと1億円と、現代日本ではとても考えられない金額が費やされています。バブル時代ならではのお話です。

 そうして派手な衣装に身を包んだ谷隼人隊長率いる攻撃軍を、城主を務めるビートたけし氏とたけし軍団が迎え撃つ……という形式の番組が出来上がり、放送直後から爆発的な人気となったのです。特に視聴者を沸かせたのは、趣向を凝らしたアトラクションの数々でした。

 番組に登場したアトラクションは数多くありますが、なかでも印象深いもののひとつが、池の上の石を伝って対岸まで渡り切る「竜神池」でしょう。おっかなびっくり渡ろうとして2列目あたりの浮石で落ちてしまう人、浮石に足をかけてそのまま水の中に転げ落ちる人、浮石に乗りながらもなんとか立て直そうとしてやっぱりダメだった人など、いろいろな方がいましたが、勢いのまま駆け抜けて一気に対岸にまで渡り切った人が出たときは、本心から「すごい!」と思った方も多いのではないでしょうか。

【画像】みんな大好きだった?「たけし城」を守った敵キャラたち(5枚)

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