3年ぶり開催、夏の「ワンダーフェスティバル」 戻った賑わいと圧巻の等身大フィギュア
「動くフィギュア」に多くの来場者が注目

また、今回の「ワンフェス」で特に目立ったのが、等身大フィギュアの多さです。PARCO×DesignCo-Coが出展した『ソフィーのアトリエ2』の主人公ソフィーや、F:NEXブースに展示されていた『メイドインアビス』のナナチ、Wonderful Worksの『エルフ・コンプレックス』エレイン メイドVer.に、DAIKIの「デスボール キキョウ」など多数の展示が行われ、多くの人がスマホを手に撮影する光景が見られました。
なかでも「東京フィギュア」ブースに展示されていたオリジナル作品の「羅刹姫・沙鬼」は正面だけでなく背面の造形にも並々ならぬこだわりと執念が感じられ、強烈な存在感を醸し出していました。
極めつけだったのが、企業ブースに展示されていた巨大なホワイトグリントです。ホワイトグリントはフロム・ソフトウェアが発売した『アーマード・コア』シリーズの『アーマード・コア4』及び『アーマード・コア フォーアンサー』に登場した人型機動兵器(AC)のなかでも特に人気が高い機体として知られています。
関西を中心に活動しているレイヤーチーム「コスチーム」と「妖精の姿煮」氏の合作で、本来は内部に人が入るコスプレ衣装として製作されたものでしたが、ギミックの関係で通常のコスプレブースでは運用できないとのことで、企業ブースでの展示となったそうです。
ホワイトグリントは機体各部に稼働ギミックが装備されており、隣に展示されていた『攻殻機動隊』シリーズでおなじみの「タチコマ」ともども、稼働タイムには多くの観客が押し寄せ人垣ができるほどの人気ぶりを見せていました。
今回の「ワンフェ」スは夏の開催が3年ぶりと言うこともあり、企業・個人ともに力の入った作品が展示され、内容的には非常に充実していたと思われます。一般参加者も非常に多く、一大イベントとしての「ワンダーフェスティバル」がいよいよ復活したと言っても過言ではない賑わいを見せていました。今後も、このような光景が当たり前になることを願ってやみません。
(早川清一朗)