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【漫画】「バイト敬語」に厳しい客 店員の対応は? 唐突な展開からのオチに笑う

店員が料理を運び「カレーライスになります」と声をかけると、「カレーライスでございます、だろう」と指摘する客。半笑いでしつこくネチネチと責めてくる客に対して、店員の反応は? 雪のヤドカリさんの創作4コマが話題です。

ランダムに選ばれた『言葉遣い』のお題で描いた4コマギャグ

店員の言葉遣いに引っかかりを覚えた客(雪のヤドカリさん提供)
店員の言葉遣いに引っかかりを覚えた客(雪のヤドカリさん提供)

 料理店で、店員の「こちらカレーライスになります」の言葉に、客がネチネチと突っかかります。半笑いで「カレーライスでございますだよねえ? 今からカレーライスになるわけ?」と責める客の態度は、どうも店員をバカにしている様子です。それを受けて、店員は想像もつかない対応を見せるのでした。

 Twitterで毎日4コマ更新を続けている雪のヤドカリさん(@yukinohotel)が、『言葉遣い』をテーマとした作品を公開しています。前半の2コマは実際に日常でもありそうな光景ですが、後半は創作ギャグマンガならではのぶっ飛んだ展開が繰り広げられます。ややシュールで唐突な印象ではありながらも「なります」の言葉を巧みに使ったオチです。

 読者からは「いるよねこういう人」「唐突なケルベロス」「うちも職場にケルベロス欲しい」などの感想が寄せられています。そのほか、「(逆に)バイト先で“○○でございます”と言ったら“サザエさんの真似?”と煽られたので、それ以降は“○○になります”と言うようになった」など、言葉遣いに関するさまざまなコメントも集まりました。本作のTwitter投稿には5000件を超えるいいねがついています。

 作者の雪のヤドカリさんに、お話を聞きました。

ーー雪のヤドカリさんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。

 ちょっと照れくさいのですが、藤本タツキ先生の『ルックバック』を読んで、自分も子供の頃に友達と絵を描いたり4コママンガを描いたりしたなぁ……と郷愁に駆られて描き始めた感じです。ちょうどその頃、2股をかけられて振られたので、何かに集中して気分転換したかったというのもあります。

ーー『言葉遣い』のアイデアが生まれた経緯を教えて下さい。

 たいていは「ランダム単語ガチャ」というWebサイトでお題となる単語を決め、そこから場面やセリフを連想して考えていて、本作も同じです。言葉遣いというお題が決まって、「まずは言葉遣いを注意されるシーンが思い浮かぶな……」「嫌な注意のしかたをする人もいるよな……」といったふうに。

ーーオチはすぐに決まりましたか? ほかにも候補のアイデアがあったのでしょうか?

 すぐに決まりました! 連想し始めてすぐに、店員さんの「冥府の番犬ケロベロスでございます」というセリフが浮かんだので、「これをオチにつなげよう!」となりました。

ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

 ほかの4コマも含めての反応ですが、「この作者の4コマでわろけまくってる」とか「これから更新楽しみにします!」みたいなコメントがとってもうれしかったです。ニヤけながら何度も読み返してブクマしてスクショして壁紙にしました。

作者が特に印象に残っている作品『喧嘩』(雪のヤドカリさん提供)
作者が特に印象に残っている作品『喧嘩』(雪のヤドカリさん提供)

ーー『言葉遣い』のほかに、雪のヤドカリさんご自身がお気に入りの作品や、これまでに反響が大きかった作品があれば、ご紹介をお願いいたします。

 最近だとちょっと怖めの4コマの反響が大きかったです。そういった話は自分でも描きやすいなあと感じています。また、個人的に印象に残っているのは『喧嘩』というお題で描いた作品で、ぱっと見では正反対なふたりの4コマです。「このふたりが好き」といったようなキャラクターについての感想を多くいただけたのが新鮮でした。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?

 まずはこれからもいろんな4コマを描き続けて、もっともっとたくさんの人に楽しんでもらえるようになりたいです。それから、シリーズものの4コマも描いてみたいと考えています。

(マグミクス編集部)

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