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『ワンピース』扉絵にすら再登場しない、初期キャラたち 「スポットが当たる余地なし(涙)」

最終章は、やはりエネルの扉絵連載が重要な鍵を握っている?

ーー扉絵連載はサブキャラたちのエピソードを知れる、貴重な場所です。宮沢さんがお気に入りの扉絵連載はどれでしょうか?

 たくさんありますが、一番読み返した重要な扉絵連載は「エネルのスペース大作戦」です。このなかで『ONE PIECE』の世界における宇宙・月・および宇宙海賊という存在、かつての月の民とエネルの出身である空島「ビルカ」について重要な情報が描かれています。月や宇宙については、現状本編ではまったく言及されていないため、この扉絵連載が唯一の考察要素となり得ます。最終章に入る前に、この扉絵連載はもう一度読み直しておくべき内容です。

 違う観点で連載当時わくわくしたのは、扉絵連載の初期である「バギー一味冒険記」と「コビメッポ奮闘日記」です。扉絵でかつて登場したキャラクターのその後が描かれ、そして再度本編に登場するという流れは、当時とても興奮しました。特に「コビメッポ奮闘日記」で初出となったガープ中将は、後に本編でルフィのおじいちゃんということも判明しますが、この時の感動はいままで扉絵連載もかかさず読んできた人が味わえる特権だと思います。もし今から『ONE PIECE』を読む方がいれば、ぜひ1話から順番に扉絵も欠かすことなく読み進めていただきたいです。

ーーほかにも、メインどころではないけれど、宮沢さんが「動向に注目している」というキャラはいますか?

 扉絵連載でもメインキャラとして描かれた、カリブーの動向は注目しています。「2年後編」の始まりの「シャボンディ諸島」で登場して以降、「魚人島」や「ワノ国」と、実はルフィたちと行動をともにした時間が長いキャラのひとりです。「魚人島」ではポセイドン、「ワノ国」ではプルトンといった古代兵器に関する重要な情報を盗み聞きしているという点も重要です。

 さらに、第66巻の「魚人島編」からの伏線であるカリブーが気に入られたい「あの人」が誰なのかはいまだに判明していません。最終章のなかで古代兵器の復活はひとつの重要な要素だと思いますが、そのなかでカリブーの行動が鍵になってくると思われます。

 また、Mr.2・ボンクレーもいつか再々登場することもあるかな、と期待しています。「インペルダウン編」でルフィたちを助けるために自ら犠牲となり、その後マゼランにやられた描写はありましたが、666話の扉絵で、イワンコフに代わるLv5.5番地の新女王として生存していることが確定しました。ルフィとの友情度合いやいままでの貢献度からして、重要なタイミングでもう一度登場してもおかしくないキャラだと思います。

(マグミクス編集部)

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