『ポケモンSV』で処理落ち、なぜSwitchは「性能が限界」と言われる? データだけでは語れない価値
ゲームハードの性能はベンチマークだけでは語れない

発売当時から言われている通り、処理能力に限って言えばSwitchは競合ハードに一歩遅れを取っていると言えるでしょう。しかし、処理落ち自体は『ポケモンSV』から顕在化したのではなく、同作よりも以前に作られたタイトルでも見受けられた現象です。
リアルタイムで複数のオブジェクトやキャラクターを描画する必要がある、3Dアクションゲームやオープンワールドゲームはその最たる例です。一方で負荷がそれほどかからないタイトルも数多く存在するわけで、大まかには「ゲーム内容によって左右される」と考えることができます。「最新タイトルでたくさん処理落ちしたからSwitchは限界」と決めつけるのは、いささか早計な判断と言えなくもありません。
くわえて、ハード性能は処理能力のみに依存するわけではなく、「ゲームハードに備わった特性が関与している」と言えます。冒頭で述べた3つのゲームモード、『Nintendo Labo』のようなユーザーの創作意欲をくすぐるタイトル、コレクション的価値が高い周辺機器「amiibo」……などなど、「高画質でゲームが楽しめる」「高フレームレートで映像が滑らか」といった特性があるように、Switchにも独自の強みがあります。諸々のベンチマーク(数値データ)が競合ハードと比べて低めなのは発売当時から言われていること。処理性能だけに着目して問題視するよりも、オリジナリティあふれるゲーム体験や高い汎用性など、Switchの特性も含めて論じるべきではないでしょうか。
2022年12月現在、Switchの後継機に関する情報はまだ発表されていません。どんな分野であれ、注目が集まると、過度に称賛&批判する声が一定数表れます。そうした意見に流されすぎず、ひとりのゲームユーザーとして、自分が楽しいと思えるプレイ体験を大切にしたいものです。
(龍田優貴)


