この1月アキバで「ヲタ芸」初の世界一が決定!「サイリウムダンスワールドバトル」
日本が世界に誇る文化“ヲタ芸”。サイリウムと呼ばれるペンライトを一心不乱に振るパフォーマンスです。ハードなこの競技の世界一を決める大会が2019年1月に秋葉原で初めて開催されます。大会を主催する株式会社ルミカにお話を聞きました。
北米、アジア地域からも参戦
ヲタ芸とは、コンサートなどでファンが独特な動きや掛け声で見せるパフォーマンスです。アイドルファンの間で生まれ、現在ではアイドルだけでなく一般的なアーティストのコンサートでも見られるようになりました。
そのヲタ芸の世界一を決める初めての大会「サイリウムダンスワールドバトル決勝FINAL」が2019年1月19日(土)に、秋葉原の神田明神ホールで開催されます。主催する株式会社ルミカは「新しいカルチャーの創生を目指して実施した」としています。

この世界大会のために、同社は世界各国で予選大会を実施。香港・ロサンゼルス・上海・台北・東京・ジャカルタ・マニラ・シンガポールから猛者たちが勝ち上がってきました。
各国それぞれに特色があるようで、ロサンゼルスは独自にヲタ芸をアレンジしたパフォーマンスが目立ち、アジア圏は日本国内のヲタ芸を忠実に模したパフォーマンスが多かったそうです。担当者は「あくまで私見」としたうえで、「唯一参加する女性ヲタ芸パフォーマーに注目している」と話しています。全世界のヲタ芸人口を見ると、女性は全体のおよそ2割ほどだそうです。
ヲタ芸の影に“アポロ計画”と“西城秀樹”
同社によれば、ペンライトの歴史は遡ること1960年代になるそうです。当時進んでいたアポロ計画で、月面で光をどう起こすか?という問題に直面した際に、ペンライトの原理である「化学発光」が発明されたそうです。
以後、主に軍事的な利用が多かったものの、日本国内ではとある歌手がペンライトの普及に一役買います。
その歌手とは、「YOUNG MAN」のヒット曲で知られる西城秀樹です。西城がコンサートで光になるものを持ち込むようにファンに呼びかけたことがきっかけで、次第にペンライトが注目されるようになりました。

「サイリウムダンスワールドバトル決勝FINAL」では、審査員に元祖アニソンダンスチームRAB(リアルアキバボーイズ)メンバーのDRAGONや、乃木坂46の振り付けで知られる南流石が名を連ねています。日本武道館公演を果たしたアイドル、まねきケチャのライブも予定されており、ヲタ芸を深く知らない人でも楽しめるイベントとなっています。
熱気を帯びてきたヲタ芸イベント。この盛り上がりを「ヲタ芸の文化がネットを介して全世界に広まったため」と同社は分析しています。初の世界チャンピオンは、本家本元日本が勝ち取るのか、それとも海外の猛者が輝くのか。見逃せません。
(マグミクス編集部)