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プレイしててビックリ? 『ドラクエ』の残念なイケメンキャラ 「もはや泥棒」

ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズには、これまでに数多くのイケメンなキャラが登場し、冒険に華を添えてきました。『ドラクエ』はゲーム内容の面白さだけでなく、魅力的なキャラクターも人気の理由のひとつと言えるでしょう。しかし、なかには顔はかっこいいのにマイナス要因が目立ち、せっかくのイケメンが台無しになっているキャラクターも存在しました。

主人公のほか、家族にも迷惑をかける残念なイケメン

『ピアノ曲集 「ドラゴンクエストVII」エデンの戦士たち オフィシャル・スコア・ブック すぎやまこういち 監修』 (ケイ・エム・ピー)
『ピアノ曲集 「ドラゴンクエストVII」エデンの戦士たち オフィシャル・スコア・ブック すぎやまこういち 監修』 (ケイ・エム・ピー)

 長年愛されるRPGシリーズ『ドラクエ』には、これまで数々の魅力的なキャラクターが登場し、なかには出てきてくれるだけでうれしくなるような「イケメン」キャラもいました。しかし、『ドラクエ』には、顔はカッコいいのに言動やステータスが悪く、顔がいいだけの「残念なイケメン」となってしまったキャラが存在します。

『ドラクエVII エデンの戦士たち』に登場するキーファ・グランは、グランエスタード城の王子で、主人公の幼馴染です。『ドラクエ』の主人公はかっこいいルックスをしていることが多いですが、『ドラクエVII』の主人公はあどけない少年で、イケメンとは言い難い見た目です。その代わりにキーファは金髪の整った顔立ちをしていて、『ドラクエVII』の「イケメン枠」とも言える存在になっています。

 キーファは冒険序盤に仲間になり、高い攻撃力とHPを持つことから、パーティとして重要な戦力となります。ここまでであればキーファは「頼りになるイケメン」ですが、旅の途中でそれが台無しとなってしまうのです。

 主人公たちは冒険の途中、「ユバール」族という踊りと音楽を愛する民族と出会います。彼らは封印された神を復活させるために旅をしているのですが、キーファはそこで「ライラ」という女性に一目惚れしました。主人公たちが次の冒険へ向かおうとするも、キーファは王子の身分を捨てて、ユバール族とともに旅することを決意したのです。

 ここで主人公たちはキーファと永遠の別れをすることになるのですが、その身勝手な行動に怒りを覚えたプレイヤーも多いでしょう。「ちから」のステータスが上がる「ちからのたね」をキーファに与え、キーファの攻撃力を上げていたプレイヤーの間では、突然の離脱に「種泥棒」のあだ名が付くようになりました。

 キーファの離脱は、王様一族にとってもショックでしょう。挨拶も告げずに家族と離れ、主人公が代わりに王様に事情を説明する姿は気の毒です。女性に一目惚れしたことがきっかけで、これほどまでに迷惑をかけたキャラは珍しく、結果的に残念なイケメンとなってしまいました。

『ドラクエVIII 空と海と大地と呪われし姫君』では、冒険の途中で「ククール」が仲間になります。ククールは銀髪を束ねたヘアスタイルが特徴で、一見すると完璧なイケメンという雰囲気があります。しかし、中身はなかなかに残念で、酒、ギャンブル、女に目がなく、ククールが所属する騎士団のなかでは問題児扱いされているのです。ククールはかなりのプレイボーイで、仲間キャラのゼシカから王女まで、見境なく女性を口説こうとする姿が印象的です。

 プライベートはだらしなくても、僧侶のククールは高い素早さと回復呪文はありがたいですし、主人公よりも早く「はやぶさ斬り」を覚えることができ、弓も得意で有能なキャラではあります。しかし、回復・補助役の要素が強いククールは、人によっては結果的に「ふしぎなタンバリン」と呼ばれる、味方全体のテンションを上げるアイテムを叩く役割が増えていくようです。

 回復役のククールは戦闘開始直後は暇になることも多く、素早さを活かして仲間より先に行動してタンバリンでテンションを上げられるため、この役割に収まることが多く「ククール=タンバリン係」とネタキャラ扱いされるようになっています。このタンバリンも重要な役割なのですが、仲間内でいちばんイケメンのククールが叩いていると、シュールに見えるのも確かです。

『ドラクエ』ではイケメンかつ有能なキャラも数多く登場するため、イケメンでも振る舞いや能力が残念だと、悪い意味で目立ってしまいます。前述のふたりはネタキャラとしても人気ですが、仲間として加わるなら、イケメンで優秀な人物を望みたいですね。

(LUIS FIELD)

【画像】『ドラクエ』の歴代イケメン主人公たちを見る(5枚)

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