コワすぎ!『ゼルダの伝説』ホラースポット4選 気絶寸前の恐怖シーンも
1986年に生まれた任天堂の傑作アクションアドベンチャー「ゼルダの伝説」シリーズ作品で、リアルタイム世代の大多数にトラウマを植え付けたであろう「ホラースポット」を振り返ります。「ゼルダ」シリーズに秘められた恐怖演出の妙を振り返ります。
実はトラウマ名所が多かった?
任天堂が誇るアクションアドベンチャーの傑作「ゼルダの伝説」(以下、ゼルダ)の最新作『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が2023年5月12日(金)に発売され、仕事を休んでまでプレイを楽しみたい人たちのSNS投稿が話題になるなど、大きな注目を集めています。
1986年にファミリーコンピュータで始まった「ゼルダ」シリーズは、ダンジョン攻略に伴う豊富な謎解き要素だけでなく、不気味な敵キャラクターや危険なトラップを含む、ホラースポットの多さでも知られています。今回は「ゼルダ」シリーズにおいて、プレイヤーの決意を鈍らせた恐怖の名所を振り返ります。
●「井戸の底」(時のオカリナ)
全世界ソフト売上700万本を越える名作『ゼルダの伝説 時のオカリナ』(以下、時のオカリナ)には、「井戸の底」と呼ばれる小規模なダンジョンが登場します。各地のメイン級ダンジョンと比べると規模感こそ控えめなものの、インパクトの大きさは決して引けを取りません。というのも、その内部にはプレイヤーの恐怖心を煽る演出が張りめぐらされているからです。
重要アイテム「まことのメガネ」を入手するべく探索していると、主人公「リンク」の行く手を阻むモンスターがそこかしこに登場します。「ゼルダ」シリーズお馴染みの不気味な人型モンスター「リーデッド」はもちろん、白いブヨブヨの身体に血のような痣(あざ)が目立つ中ボス「デドハンド」まで出現。おまけにボス戦時は地面から色白の腕が無数に伸び、主人公のリンクを捕らえようと執拗に狙ってきます。
さらにモンスターだけでなく、ダンジョンのデザイン自体も不穏な空気が。とある部屋は壁一面にドクロがびっしりと並んでおり、一度見ると脳内にこびりつくこと間違いありません。
●「イカーナ地方」(ムジュラの仮面)
「今度のゼルダは怖さがある」というキャッチコピーが有名な『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』(以下、ムジュラの仮面)の舞台である「イカーナ地方」は、かつて繁栄を極めた土地にもかかわらず、作中の時間軸ではすでに荒廃の一途を辿っています。
人間が全くいないわけではありませんが、冒頭で訪れる「クロックタウン」のように「街の住人たちが賑わう」といった様子は一切なく、包帯に包まれた人型モンスター「ギブド」や亡者の霊が宿った「スタルキッド」が周辺をうろつき、リンクに襲いかかってきます。
とりわけ強烈な存在感を放っているのが、ちょうど中央部にそびえ立つ一軒家。通称「オルゴールハウス」と呼ばれており、イカーナ地方では珍しくひと組の親子がひっそりと暮らしています。しかし、父親は霊の研究中に悪霊に取り憑かれて発狂。うめき声を上げながらリンクへにじり寄るその姿は、大多数のプレイヤーに衝撃を与えました。