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漫画『BASTARD!!』がくれた「D&D」との出会い。友達と手探りで遊んだ日々

1987年に週刊少年ジャンプに読み切りが掲載され、翌年から連載が始まった『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』は、テーブルトークRPGの元祖、「ダンジョンズ&ドラゴンズ」(D&D)をモチーフとした人気マンガ作品で、少年マンガの読者を「D&D」の世界にいざなう役割も果たしていました。

呪文、おぼえていますか?

『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』第1巻(集英社)
『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』第1巻(集英社)

 1988年に「週刊少年ジャンプ」で連載を開始したファンタジーマンガ『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』は、当時の小中学生の間で話題の人気作品となりました。元ネタとなったテーブルトークRPG「D&D」を当時から現在まで遊び続けているゲームライターの早川清一朗さんが、思い出を語ります。

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 カイザード アルザード キ・スク・ハンセ グロス・シルク!
 灰燼と化せ 冥界の賢者 七つの鍵を持て開け地獄の門!
 七鍵守護神(ハーロ・イーン)!!

 この記事を書く前に、「七鍵守護神(ハーロ・イーン)」の呪文をそらで言えるか試してみました。

 もちろんすらすらと出てきました。

 やはり若いころに好きで覚えたことはなかなか忘れませんね。当時は友人たちと呪文を暗記して叫びあい、先に間違えた方が負けという遊びをやっていたのも、懐かしい思い出です。

 さて、『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』は、1987年に「週刊少年ジャンプ」に読み切りが掲載され、翌1988年に連載が開始された当時としては珍しいファンタジー作品です。作者は萩原一至氏。

 主人公のダーク・シュナイダーは400年以上を生きている伝説の魔法使いで、理不尽な強さを誇り性格は破天荒そのもの。「努力・友情・勝利」を掲げる「週刊少年ジャンプ」の主人公の概念をくつがえした強烈なキャラクターに当時の筆者は強烈な衝撃を受けました。

 さらにこのダーク・シュナイダーは超が付くほどの女好き。ヒロインのティア・ノート・ヨーコには頭が上がらないものの、メタ=リカーナ王国のシーラ姫や養女にして愛人のアーシェス・ネイにその部下のシーン・ハリやカイ・ハーンの登場場面では当時の少年誌の表現を超えて攻めていたシーンも多く、中学生の筆者にとっては大変刺激が強いものでした。

 登場するモンスターの数々も好奇心を刺激しました。今でこそファンタジー系モンスターはある程度知名度を得ていますが、『BASTARD!!』に登場したことにより有名になったものも複数存在すると考えています。少なくとも、筆者はミノタウロスとビホルダーを『BASTARD!!』で初めて知りました。

 え? ビホルダーは登場していない?

 いたんですよ、連載時には。単行本ではなぜか「鈴木土下座ェ門」に名前が変わっていましたが……。

【画像】「D&D」の面白さを教えてくれた漫画『BASTARD!!』の始まりと今(6枚)

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