『ワンピ』物語の鍵になる? 海楼石にも含まれる空島の原動力「パイロブロイン」とは
25年以上にわたって連載されてきた大人気マンガ『ONE PIECE』。物語の最終章に突入してもなお多くの謎が残されており、そのなかのひとつ空島の原動力である物質も謎の鍵を握ると噂されています。今回の記事では空島の原動力となった物質の性質や、噂されている謎について紹介します。
謎を解決するのは空島の原動力?

1997年の連載開始から常に人気を集めて続けてきた『ONE PIECE』は、最終章に入って、これまで以上の盛り上がりを見せています。しかし、本作には未だに明かされていない謎が多く存在しています。そのなかで鍵を握るのが「パイロブロイン」ではないか、とネット上で噂になっているようです。
今回はパイロブロインとは何か、『ONE PIECE』の世界の謎にどう関わってくるのかの考察を紹介します。
パイロブロインとは空島の原動力となる物質で、海楼石にも含まれる成分のひとつです。作中ではパイロブロインは火山の噴火によって空へと運ばれ、空気中の水分と結びつくことで空島の島雲や海雲を形成すると説明されています。
パイロブロインによって作られた雲は加工性が高いことでも知られており、「空島編」ではパイロブロインを含んだ雲が建築物などに使用されていました。
『ONE PIECE』の世界でさまざまな用途に使用される海楼石は、作中で「ワノ国で最初に掘り出された」「加工技術を世界で初めて確立させたのもワノ国」と説明されています。海楼石とその成分のパイロブロインは、ワノ国周辺でしか採れない可能性が高いですが、ネット上では「ワノ国の藤山が大噴火したことで、大量のパイロブロインを空へと運んで空島を形成した」と推測する声が上がっていました。
「空島編」では、ロビンがパイロブロインには動物や植物を異常な速度で成長させる作用があると推測しています。実際、空島のジャイアントジャックやノラが巨大化したのも、パイロブロインの影響と考えれば辻褄が合うでしょう。また「海王類や巨人族が巨大なのも、パイロブロインの影響ではないか」という説もあります。
2022年7月の最終章突入の際のコメントで、作者の尾田栄一郎先生が「最終章から読んでも大丈夫」という旨の発言したあとの「エッグヘッド編」では、エッグヘッドの地面が空島のようになっていることに関し、ベガパンクが「凝結核のパイロブロインと水分の密度を変化させ空島の『島雲』『海雲』を再現できた」と説明していました。わざわざパイロブロインの性質に触れていることも、「重要な要素のおさらい」と考えることができます。
そんな謎の多いパイロブロインに対して、ネット上では「パイロブロインの成分が『ONE PIECE』の巨大なもの・生物が多い世界を作ってるんじゃないかな」「人造悪魔の実を作る成分もパイロブロインなのでは?」といった声もありました。
ベガパンクが発明した人工血液で、新兵器「セラフィム」たちに使われている「グリーンブラッド」や、パンクハザードで行われていた「人の巨大化」の研究にも使われているとの考察もあり、今後物語の重要な要素になるのは間違いないでしょう。
(マグミクス編集部)