「かませ犬が超進化」「20年以上経って復活」 長寿マンガの近年の驚愕展開とは
人気の大将軍がまさかの
●桓騎の死『キングダム』

2006年から連載されている歴史バトルマンガ『キングダム』の単行本は、70巻まで刊行されています。そして、政が正式に秦王になってからは、中華統一を目指す秦国とそこに立ちはだかる李牧率いる趙国との戦いが長く続いていました。そして激化する秦と趙の戦争のなか、69巻でついに人気キャラの桓騎が死亡したのです。
戦の天才と呼ばれている桓騎は、元野盗という出自から、拷問や殺戮、人質など、手段を選ばない戦い方を得意としていました。また、彼の冷酷さは、真っすぐで正義漢の強い主人公の信とは対称的に描かれ、「心配すんな 全部上手くいく」などの名言や高いカリスマ性から、キングダム屈指の人気を誇っています。そして、初登場時は蒙ごう軍の副将だった桓騎は、そのカリスマ性と知力を活かし、多くの武功を上げて秦の六大将軍のひとりにまで出世しました。
そんな人気と実力を兼ね備えていた桓騎ですが、趙北部の要衝「宜安」を巡る攻防で、李牧が入念に準備した罠にはまり窮地に追い込まれます。そして、土壇場で繰り出した起死回生の策も一歩及ばず、桓騎軍ごと討ち死にしました。
同作のエピソードは史実を元にしているため、桓騎が死亡することは予定されていたようです。しかし、桓騎には秦で反乱を起こして燕国に亡命した樊於期(はんおき)との同一人物説があり、人気が高かったこともあって「本当に死んだんだ」「樊於期説は無理か」と彼の死に驚く意見も見られました。
●ついにヒロインが正気に戻る『ベルセルク』
1989年から連載されているダークファンタジーの金字塔『ベルセルク』は、作者の三浦建太郎先生が2021年に死去されたため、現在は盟友の森恒二先生監修、三浦先生の弟子たちが所属するスタジオ我画の作画で連載が続いています。同作のマンガ史に残る恐るべき惨劇「蝕」が起きた際、ヒロインのキャスカはグリフィスの転生した姿であるゴッド・ハンド「フェムト」に凌辱された影響で心が壊れて、長く正気を失っていました。
キャスカの壊れた心を元に戻すべく、妖精の島を目指していたガッツ一行は、多くの困難を乗り越えて妖精の島にたどり着きます。そして、これまで献身的にキャスカを支えていたシールケとファルネーゼが彼女の夢に入り、その心を悪夢から解き放ったのです。
休載も多かった同作は、読者から「キャスカが元に戻るのはいつになるか」と心配されていました。現実の時間で20年以上が経過したものの、ついにキャスカが心を取り戻した展開は読者にうれしい驚きを与えてくれています。
しかし、キャスカの心にはまだ蝕のトラウマが根強く残っており、さらに最新42巻ではさらなる衝撃展開がキャスカとガッツを襲いました。果たして、彼らは最終的にどのような運命を迎えるのでしょうか。
(SU_BU)

