イケメン俳優が演じた「冴えないキャラ」←むしろ「ハマり役」と高評価だった実写化作品
マンガが原作の実写化作品では、地味なキャラにイケメン俳優が配役され、「美形化するのでは」と思われながらも、予想外の「ハマり役」となったケースがあります。高い演技力やビジュアルへのこだわりで、冴えない役を見事に再現した俳優たちを振り返ります。
吉沢亮が「モテない男」を熱演、「なぜか似合う」と評価

再現度が評価を左右するマンガ原作の実写化作品では、俳優を起用する都合上、キャラが美形化される例も少なくありません。しかし、なかには「イケメンすぎる」と思われていた俳優が地味キャラに配役され、思わぬ「ハマり方」を見せて高く評価されたケースもあります。
2022年に公開された映画『ブラックナイトパレード』(作:中村光)は、コンビニ店員の「日野三春」が、黒いサンタ服を着た謎の男に連れ去られ、クリスマスを裏で運営する「サンタクロースハウス」で働くことになる物語です。日野は、悪い子供たちにがっかりするプレゼントを届ける「ブラックサンタ」として、新たな人生を歩み始めます。
受験や就職に失敗したうえ彼女もおらず、何をやってもダメな日野は、ごく平凡な青年です。しかし、そんな日野の役にファッション誌「ViVi」の企画「国宝級イケメンランキング」で2018年下半期NOW部門の首位に輝き、その後殿堂入りも果たした吉沢亮さんが起用されると、キャスト発表時には「イケメンすぎない?」といった声もあがりました。
ところが、作中で吉沢さんは絶叫したり、白目をむいて痙攣(けいれん)したりするコミカルな演技を披露し、冴えない主人公を見事に再現しています。公開後は観客から「ビジュアルはイケメンだけど、演技をするとちゃんと三春だった」「なぜか冴えない役やモテない役が似合う」といった声もあがりました。
「イケメンランキング1位」が丸メガネ主人公に?
アニメ好きの高校生「小野田坂道」が、とある出来事をきっかけに自転車競技部に入部し、仲間たちとともにレースで走る喜びを見出していく映画『弱虫ペダル』(作:渡辺航)は、2020年に公開されました。
小野田は、丸眼鏡と不ぞろいな短い前髪が特徴の、冴えない雰囲気のキャラです。そんな小野田役を2020年上半期、下半期の「国宝級イケメンランキング」NOW部門で1位に選ばれ、殿堂入りも果たしたKing & Princeの永瀬廉さんが演じています。
当初は正反対ともいえるイメージの永瀬さんが演じることに対し、不安を抱くファンもいました。しかし、ビジュアルが公開されると、髪型や雰囲気などが「原作から出てきたのか」と思うほどの再現度で、安堵したファンも多かったようです。さらに、演技面でも話し方や所作から小野田らしさが感じられたほか、声がアニメ版と似ているという声もありました。
完成度の高い演技を見せた永瀬さんは、小野田役で高い評価を受け、第44回日本アカデミー賞新人俳優賞に輝いています。
「パソコンオタク」が黒ぶちメガネを取ると「衝撃」が?
TVアニメのほか、2023年にドラマ化、2025年に実写映画も公開された『トリリオンゲーム』(原作:稲垣理一郎/作画:池上遼一)は、ハルこと「天王寺陽(演:目黒蓮)」と、ガクこと「平学」が、ゼロから起業して成り上がっていく物語です。実写版ではガクを、2018年下半期の「国宝級イケメンランキング」NEXT部門で1位に選ばれたM!LKの佐野勇斗さんが演じました。
ガクは人とのコミュニケーションが苦手な気弱なパソコンオタクで、黒髪に黒縁眼鏡が特徴の、あか抜けない青年です。華やかな印象のある佐野さんはガクとは対照的にも思えますが、衣装や髪型に加え、視線や手の動きといった細かな所作にもこだわり、地味で内気なガクを再現していました
しかし、ドラマ第9話でガクが眼鏡を外した際には、さすがにイケメンぶりを隠しきれず、視聴者から「モサいオタクの演技が自然過ぎて忘れていたけど、眼鏡を取ったらとんでもない破壊力の男前」「眼鏡を取ったらガクじゃなくて佐野勇斗だった」といった声があがり、そのギャップに驚く人も多かったようです。
(LUIS FIELD)


