『ドラクエ』なぜ同じヤツがいっぱいいる? 見た目が“人間っぽい”魔物たちの謎
どこからどう見ても人間でしょ? なヤツら

●普通に人だよね系
人間と変わらない見た目のボスキャラといえば、手にオノを持って顔を布で覆っている盗賊の「カンダタ」が有名でしょう。見た目は人と変わらない体つきをしており、ファミコン版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』で描かれる主人公の父「オルテガ」も同様の外見なため、人間であるように思われます。しかし、カンダタと外見が一緒の『ドラクエ3』の「さつじんき」、『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』の「ごろつき」という色違いのザコキャラが存在し、モンスターの一種とされています。
そもそも「殺人鬼」「ごろつき」は人に対して使われる言葉で、公式の設定では「怪人」という扱いです。なぜパンツ1枚に覆面という奇抜な格好をしているものが大量に存在するかは不明ですが、「人間の範疇(はんちゅう)を超えた異常者」と考えれば、そういった系統の怪人は、なぜか「ドラクエ」の世界で受け入れられている「カンダタファッション」を好みやすいという傾向にあるのかもしれません。
また、「カンダタ系」のモンスターよりも、ひと目で「人間でしょ!」とツッコミたくなるザコキャラが『ドラクエ5』の「とつげきへい」です。陣笠(じんがさ)を被って長い槍を持った「とつげきへい」は露出した肌の部分が小麦色で、体つき、顔も人間と変わらない見た目をしています。
関連モンスターである「じゃしんのへいたい」「ランスアーミー」の場合、体が赤、青という色合いなので、モンスター感がある一方で、「とつげきへい」は魔族の特攻部隊という設定ではあるものの、その見た目からモンスターには見えません。『ドラクエ4』に登場する魔族の王「ピサロ」も人に近い外見のため、魔族と人の見た目には、そこまで大きな差がないと思えばモンスターとカウントしても違和感は薄れます。しかし、厳密にいえば「魔族」と呼称するべきでは、と思われます。
そして『ドラクエ5』の「へびておとこ」は、もっともツッコミどころが多いザコキャラです。カンダタのようなマスクをまとい、両手がヘビになっているモンスターで、公式の設定によれば、「呪術に失敗し、両腕がヘビになった呪術師」とのこと。公式に「男」といわれている時点で、もとは人間だったことがうかがえますが、そもそも「呪術を失敗して腕がヘビになる」という背景がマヌケな印象を受けます。
おそらく呪術を極めるのは至難の業なのでしょう。軽率に手を出したものは「へびておとこ」になってしまい、そういった者たちがひとつにまとまり、チームとして同じ服装をまとっているのかもしれません。ちなみに色違いの「ダークシャーマン」も両腕が大蛇になっており、これは失敗ではなく、自分の意志によって変えたものです。両キャラの志に違いがあるのも面白い点です。
ここまで「限りなく人間に近いモンスター」を振り返りましたが、そもそも「ドラクエ」の世界において、人間に害がある存在や集団を指して「モンスター/魔物」と呼称しているのかもしれません。人であろうが、魔法使いや呪術師であろうが、プレイヤーに歯向かう存在であれば、それはモンスターなのでしょう。
皆さんが「これってモンスターなの?」と思ってしまったのは、どんなザコキャラでしょうか。
(LUIS FIELD)




