『ドラクエ』消えていった装備のアブなさ “かなり攻めてた”のはスーファミ版『3』か?
近年の「ドラゴンクエスト」シリーズにおける「あぶない水着」は「全くあぶない要素がない」とファンを憤慨させています。では、ファミコン版以上にもっと「あぶなかった」時代があったのでしょうか。スーパーファミコン時代が該当しそうです。
全然アブなくないじゃん! 昨今のムフフ装備事情

『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』で初登場した「あぶない水着」は、装備するとキャラのグラフィックが変わるのに加え、『公式ガイドブック』に掲載された「女賢者」が着用したイラストのインパクトも抜群で、ファミコン時代の子供たちをドキマギさせました。
また、なかには、「みずのはごろも」について「水の部分が透けているのではないか?」と妄想をふくらませ、ドキドキしていた、という思い出がある想像力豊かなプレイヤーもいたようです。
さて、近年の「ドラゴンクエスト」シリーズにおける「あぶない水着」は「全くあぶない要素がない」とファンを憤慨させているのは皆さんご存じのところでしょう。HD-2D版『ドラクエ3』も例にもれず、「まほうのビキニ」や「しんぴのビキニ」といった水着シリーズの装備のグラフィックが全て同じ、という点も薄い期待を抱いていたファンをガッカリさせました。
ではもっとも「あぶなかった」時代があったのかというと、スーパーファミコン全盛期あたりが該当すると思われます。『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』や『ドラゴンクエストVI 幻の大地』の『公式ガイドブック』には、女性キャラクターの下着姿のイラストが掲載されていました。
またスーパーファミコンのリメイク版『ドラクエ3』でも、1997年2月に発売された『公式ガイドブック』には、ファミコン版では伏せられていた「魔王バラモス」討伐後に手に入るアイテムの情報も掲載されていました。
入手方法は「生息地不明」のモンスターのドロップとされているものもあり、「アレフガルド」や「大魔王ゾーマ」の存在は伏せられています。しかし、フルカラーのイラストで、しっかり水着のビジュアルを楽しめます。
あぶない水着こそ、キャラが着用しておらず、装備のビジュアルのみですが、ファミコン版に準ずる露出の際どい造形です。そして、しんぴのビキニは女性の「盗賊」がナイフ片手に装備し、腰に手を当ててポージングしているという、なかなかのインパクトです。白い羽根のようなデザインがバストを隠し、ボトムは布面積が相当狭い仕上がりです。
女賢者はまほうのビキニを着用。額のサークレットと似た色のシンプルなビキニスタイルで、堂々とした立ち姿がいやらしさを感じさせないのが素敵なイラストです。
装飾品である「ガーターベルト」は、キャラは着用していないものの、いわゆる想像通りのガーターベルトで、しっかり網タイツもセットになっています。キャラが着用したイラストであったならば、思春期のプレイヤーをイケナイ気持ちにさせてしまったかもしれません……。
ちなみに、ファミコン版『ドラクエ2』ではボツとなってしまったあぶない水着は、MSX版では「ムーンブルクの王女」の装備として登場し、恥ずかしがるセリフや、1枚絵も用意されました。スーパーファミコンでのリメイク版(1993年発売)では採用されていませんが、2025年発売予定のHD-2D版『ドラゴンクエストI&II』ではいよいよ初登場となるのか、気になるところです。
HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』:
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(マグミクス編集部)