ハッピーセットはいまや“子供向け”じゃない? マクドナルドの『ちいかわ』が異例の早期販売終了となったワケ
マクドナルドの「ちいかわ」「マイクラ」ハッピーセットが3日で早期販売終了が発表され、多くの親子が落胆。「子供が泣いた」「転売ヤーのせい」と嘆きの声が相次ぎました。本来の顧客である子供たちのために、販売方法の見直しを求める声が高まっています。
もはや「大人の戦場」に?

マグミクスが配信した「なぜマクドナルドの『ちいかわ』『マイクラ』は3日で販売終了したのか ハッピーセットは今や「子供向け」じゃない?」という記事に、多くの読者から反響が寄せられています。予想を大幅に上回る売れ行きを理由に、3日で早期販売終了の発表があった今回のハッピーセットについて、特に子供を持つ親たちから悲痛な声が上がりました。
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元の記事では、マクドナルドのハッピーセット「マインクラフト ザ・ムービー」「ちいかわ」が異例の速さで完売した背景として、両コンテンツが子供だけでなく大人のファン層も厚いという特徴を挙げました。「子供向け」から「大人向け」へとハッピーセットの需要が変化する状況や、SNSとECの発達による転売問題も指摘。この状況がマクドナルドにとって「本来の顧客」である子供たちがハッピーセットを手に入れられないという皮肉なジレンマをもたらしていることを伝えました。
そんなハッピーセットの状況に対して、子供を持つ親からは強い共感と失望の声があがっています。記事中でも「子供が『マイクラ』のハッピーセットを所望していた」のに売り切れで、隣のテーブルでは他の子供たちがそのおもちゃで遊んでいる様子を見ながら「お葬式みたいな雰囲気で食事を終えた」という切実な体験が共有されました。
また読者からも「プリキュアは貰えなくて娘が悲しんでた」というコメントのほか、「うちの子はちいかわは全く知らない」けれど、単純にマクドナルドを食べたかっただけなのに大混雑で諦めさせたという声も。本来の利用者である子供たちが振り回される状況に多くの親が不満を感じているようです。
ある読者は「いい大人が何個も何個も」購入する行為について、「他の子供達への配慮も込めてひとり1個までで我慢してほしい」と訴えています。
販売方法の改善案としては、さまざまな提案が読者から寄せられました。「子供同伴でしか販売しない」という案や、「景品と商品引換券を販売」して後日交換できるようにする方法などが挙げられています。
注目されたのは「大人向けのおもちゃは全部抽選販売か受注生産にして、ハッピーセットは子供だけにすれば」という意見です。実際、先の『エヴァンゲリオン』コラボでは抽選販売が実施されており、人気キャラクターと大人向けの明確な区分けを望む声が多いことがわかります。
一方で、「子供同伴のみにして病気で家にいると言われたら?」「仕事で疲れたからマックにしようと思い立っても買えないの?」と、制限を設けることの難しさを指摘する声も。また、「希少価値が出てますます転売が酷くならないの?」と、単純な解決策では対応しきれない問題の複雑さを指摘する読者もいました。
今回の反響からは、ハッピーセットの本来の目的である「子供に喜びを届ける」という点と、ビジネスとしての成功の間で生じるジレンマが浮き彫りになりました。「マック側からしたら利益につながること」という現実的な見方と、「モラルの問題」という倫理的な視点の両面から、読者は今回の問題を考察しています。
「大人でも好きな人は欲しい」という気持ちを理解しつつも、「子供たちへの配慮」を求める声が多数を占めたことは、ハッピーセットに対する社会的な期待の大きさを示しています。
マクドナルドは5月23日から第2弾を発売予定ですが、多くの読者が指摘するように、大人と子供の双方が満足できる販売方法の模索は今後も続くことでしょう。
(マグミクス編集部)