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『ガンダム』差がスゴすぎんだろ! ともに「ザク」を名乗る豪華仕様&庶民仕様な機体

バリエーションの多さで知られる「ザク」は、同じ「ザク」を名乗っていても、実に大きな違いが見られます。異形すぎるものはさておき、そのギャップの大きさを感じさせる2体を比べてみましょう。

ザクの格差(?)がヤバい!

ドズルの威厳や武威を体現。「MG 1/100 MS-06F ドズル・ザビ専用ザクII」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ
ドズルの威厳や武威を体現。「MG 1/100 MS-06F ドズル・ザビ専用ザクII」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ

「ガンダム」シリーズに登場するモビルスーツ「ザク」は、そのバリエーションの多さでもよく知られます。なかには姿かたちが特異なタイプもみられますが、そこまで突飛ではなくとも、同じ「ザク」という名前がつきながらこれほど違うのか、と思わせてくれるような機体も見られます。

 かたや「豪華絢爛」、かたや「簡明素朴」な「ザク」を見比べてみましょう。

●MS-06F「ドズル・ザビ専用ザク」

「ドズル・ザビ専用ザク」は、模型企画「MSV」で設定された機体になります。

「ドズル・ザビ」はご存知のように、ジオン公国を牛耳るザビ家の一員です。そのようなVIPの乗るザクがそのあたりの量産機と同じはずもなく、専用の大型ヒートホークを装備し、そしてもちろん、パーソナルカラーに塗られた専用機です。さらにはスパイクの増設や、ドズルの大柄な体格にあわせコックピットも拡張されているとか。

 特徴的なのはその全身に施されたエングレービング装飾で、無論、一般パイロットが乗る量産機や、シャア専用機などの指揮官機にも見られないものです。ガンプラやゲームなどではその装飾が金色で、文字通り豪華絢爛なザクとなっていました。

 これは、ドズルの威厳や武威を示すという意味合いもあるといい、一軍の司令で中将ともなると、やはりこれくらいド派手な機体に乗っておかないと、部下の士気に関わるのかもしれませんね。

 ちなみに、同じく「MSV」で設定された「マ・クベ専用グフ」もド派手な金色のエングレービングがほどこされています。白磁を好むマ・クベらしくもない、という見方もできそうですが、式典向けに意匠を重視したもので実戦に出たことはないという説もあり、であれば納得というものかもしれません。

●MS-06W「一般作業型ザク」

「一般作業型ザク」も、同じく「MSV」で設定された機体です。「作業用ザク」とも。

 その名のとおり後方作業で使用されるタイプの機体です。地球に降下したジオン軍が、大きな破損はなくとも前線には出せないモビルスーツやそのパーツなどと、作業用の重機を組み合わせて作られたという、「ザクタンク」同様の現地改修機になります。

 ベースとなっているのは、おもに「旧ザク」こと「ザクI」といい、一部ではザクIIや「グフ」のパーツも使用されていたとか。また、装甲やバックパックは降ろされ、代わりにコンテナラックが増設されました。そうしたこともあり、「MS-06W」という型式番号が振られてはいるものの、識別用につけられているだけで、制式のものではないといいます。さらに、あくまで寄せ集めで組み上げられた機体のため、形状が異なる機体もあるとか。

 無論、装飾らしい装飾は皆無で、武装すらなく、文字通り簡明素朴、質実剛健といった機体といえるでしょう。同じザクながらドズル・ザビ専用ザクとは全く異なる、「用の美」的な魅力があるといえるかもしれませんね。

(マグミクス編集部)

【画像18枚】えっ…建設機械? こちらが一般作業型ザク&真逆なドズル専用ザクです

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