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名作の「実は勘違いしていた設定」4選 実は『アトム』は売り飛ばされていた…お茶の水博士は”生みの親”ではなく?

『鉄腕アトム』のアトムを作ったのは「お茶の水博士」じゃない? 『ドカベン』の主人公はもともと柔道部だった? 誰もが知る有名作品にも、「そうだったの!?」と思わず驚くような勘違いが多く存在するようです。

多くの人が勘違いしている「アトム」の生みの親

画像は「鉄腕アトム プロローグ集成」(立東舎)
画像は「鉄腕アトム プロローグ集成」(立東舎)

 誰もが知る名作アニメやマンガには、多くの人が誤解したまま覚えている設定やエピソードが少なくありません。記憶のなかでは当たり前になっている事実が、実際には「誤解」だったと気付き、思わず驚いた経験がある人も多いのではないでしょうか?

 例えば手塚治虫先生の『鉄腕アトム』において、「アトム」の生みの親を「お茶の水博士」だと思い込んでいる人は多いはずです。しかし公式サイトのキャラクター紹介では、「天馬博士」という人物が「ロボット少年アトムの創造者」として紹介されています。

 天馬博士は、事故で亡くした息子「飛雄」の代わりとしてロボット少年を生み出しました。はじめはアトムに愛情を注いでかわいがっていましたが、そのうち成長しない姿に失望し、最終的にロボットサーカスへと売り払ってしまうのです。その後アトムを引き取り、父親代わりとして寄り添い続けたのがお茶の水博士でした。

 この一連の出来事は、1963年に放送されたTVアニメの第1話でも描かれています。天馬博士のエキセントリックさが目立つエピソードですが、以降はお茶の水博士の出番が多くなるため、こういった勘違いが起きやすいのかもしれません。なお、アトムを10万馬力から100万馬力にパワーアップさせたのも天馬博士です。

 同じような勘違いは、野球マンガの金字塔『ドカベン』にもありました。本作といえば主人公の「山田太郎」が野球の才能を開花させ、快進撃を果たしていく物語として知られています。しかし実をいうと、山田は最初から野球部に所属していたわけではありません。

 そもそも『ドカベン』は「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)での連載当初、柔道マンガとしてスタートしました。ひょんなことから柔道部へ入部した山田は、「岩鬼正美」や「木下次郎(わびすけ)」らとともに大会で結果を残すなど存在感を発揮します。その後、コミックス7巻あたりから野球マンガへと路線を変更したのです。

 ちなみに柔道マンガとして物語が始まった理由は、当時原作者の水島新司先生が「週刊少年サンデー」(小学館)で『男どアホウ甲子園』という野球マンガを連載していたことにあるといわれています。「月刊本の窓」(小学館)1995年5月号のインタビューによれば、「同じ高校野球漫画を描けば、必ずどちらかに思い入れが強くなる」との考えから『ドカベン』で柔道部編が描かれたそうです。

●「重いコンダラ」はオープニングに登場しない?

 そのほか、『ベルサイユのばら』の主人公「オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ」を「トランスジェンダー」だと認識している人も少なくありません。しかし実際には、オスカルは将軍家の跡取りとして男児同然に育てられた女性です。作中では性別を偽ったり隠したりすることもなく、その事実を周囲も理解していました。

 また『巨人の星』のアニメ主題歌「行け行け飛雄馬」にある一節「思い込んだら」を「重いコンダラ」と聞き間違える人が続出し、いつしかグラウンドの整地用ローラーの俗称として定着したという話は有名です。「思い込んだら」が流れるタイミングで主人公の「星飛雄馬」がローラーを引いていたため、その名称だと誤解した人が多かったようですが、実はオープニング映像にローラーは登場しません。

 飛雄馬が巨大なローラーをひとりで曳かされる場面は、アニメ第12話「鬼の応援団長伴宙太」で描かれています。そのタイミングで主題歌も流れるため、おそらくこれが俗説の広がる一因になったのでしょう。こうした「勘違い」が生まれるのは、それだけ多くの人に長く親しまれてきた作品ならではの現象なのかもしれません。

(ハララ書房)

【画像】え、「狂気的」「ひどすぎ」こちらがアトムを売り払った「生みの親」です

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ハララ書房

エンタメ記事専門の編集プロダクション。漫画・アニメ・ゲームはもちろん、映画やドラマ、声優にも精通。メイン・サブを問わず、カルチャーの最前線を追いかけていきます。

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