「帰宅したタイミングで…」「丸見えだ」お茶の間が凍りついた、80~90年代アニメの“気まずい”思い出
平成の時代には平日の夕方からさまざまなアニメが放送され、多くの子供が画面の前に釘付けになっていたものです。しかし、思い返せば子供が観るには早すぎる「攻めた」作品も多く放送されていました。どのような作品が放送されていたのか、振り返ります。
いまでは信じられない衝撃展開の数々

昨今、地上波アニメの規制がますます厳しくなっていると感じる方も多いのではないでしょうか。深夜帯に移ることでようやく放送できる、といった作品も珍しくない時代です。ところが、かつての夕方アニメを振り返ってみると、「なぜこれが夕方に?」と思わずのけぞってしまうような作品が並んでいました。子供向けとは到底いいがたい内容の作品が、夕食前の時間帯に当たり前のように茶の間へ届けられていたのです。
●子供向けの時間帯に流れていた、大人顔負けの作品たち
その象徴的な一例が、1995年から1996年にかけて火曜日18時から放送されていた『爆れつハンター』(原作:あかほりさとる、作画:臣士れい)です。本作は、生まれながらに魔法を使える「法族(ソーサラー)」によって虐げられる人びとを救う「法族狩り(ソーサラーハンター)」たちの冒険を描いたファンタジー作品で、30周年を迎えた2025年にYouTubeで期間限定配信が行われました。
注目すべきは、メインキャラクターである「ティラ・ミス」と「ショコラ・ミス」の戦闘衣装でした。原作コミックでは、ティラが下半身の布地が極端に少ない黒いボンテージスタイル、ショコラにいたっては上半身をサスペンダーの細い線のみでした。
さすがに過激すぎると判断されたのか、TVアニメ版では露出を抑えたコスチュームへ変更されています。ところが最終話だけは原作通りの衣装でふたりが登場。視聴者からは歓喜の声があがった一方で、「親が帰宅したタイミングで流れてものすごく気まずかった」という声もあがっていました。なお、OVA版では原作に近い露出度の衣装が採用されています。

●PTAが黙っていなかった”伝説”の学園コメディ
忘れてはならないのが、1981年から1983年にかけて毎週木曜日19時30分から放送されていた『まいっちんぐマチコ先生』です。私立中学校に勤める女性教師「麻衣マチコ」を主人公に据えた学園コメディで、いたずら好きな生徒たちとのドタバタ劇が展開されます。
ボディタッチやスカートめくりといった場面が、これでもかというほど詰め込まれているうえ、オープニング映像の時点で下着やバストトップが映し出されるという大胆ぶりでした。当時、見ていた人からは「パンツが映っていないほうが稀だったんじゃないかってくらい丸見えだった」「当時の衝撃が忘れられない」「いまなら確実に深夜枠だな(笑)」という声がいまだにあがるほどです。
中学生の生徒たちが、ハプニングではなく自ら積極的にいたずらを仕掛け、その対象が教師という設定は、令和の現在では到底成立しないでしょう。実際、当時もPTAをはじめとする団体から多数の苦情が寄せられていたことは、広く知られています。

●実は豪華スタッフが結集していた「攻め」の1作
さらにユニークな意味で際立っていたのが、1999年の水曜日18時からぴえろ制作で放送された『天使になるもんっ!』です。ひょんなことから男子高校生「鴨下祐介」と同居することになった少女「ノエル」が、祐介の思い描く「天使」に近づこうと奮闘する姿を描きます。
序盤からノエルが全裸で登場したり、ノエルの姉「サーラ」の色気たっぷりなプロポーションが強調されたりと、思春期の視聴者がドキドキするような描写が早い段階から盛り込まれていました。
中盤になると、謎めいた先輩少年「ミカエル」とひょうひょうとした天使の青年「ラファエル」が共同生活を始め、同じ布団で眠ったり、一方が布団から裸で出てきたりといった、ただならぬ関係性を匂わせるシーンも登場します。
最近は、そういった衝撃的な作品が動画配信サービスで発掘できることもあります。機会があれば、当時の「攻めすぎた」熱量を味わってみてはいかがでしょうか。
(マグミクス編集部 アニメ担当)

