『ドラクエ11S』主人公の相棒「カミュ」が人気すぎる理由 イケメンなだけじゃない?
重厚なストーリーに称賛が集まる『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』では、キャラクターにもスポットを当てることで、より物語が奥深いものになっています。人気を集めるキャラクターのなかでも特にファンが多い「カミュ」。主人公の相棒の真の魅力に迫っていきます。
”粗野なのに優しい”だけじゃない、相棒の魅力

2020年12月4日(金)にプレイステーション4、Xbox One、Windows 10、Steamと、新たなプラットフォーム4つでも遊べるようになるNintendo Switch用ソフト『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』(以下、XI S)(※Steam版のみ12月5日発売予定)。今作は主人公以外のキャラクターそれぞれにもスポットが当たることも特徴です。
“原点回帰”というコンセプトにふさわしい重厚なストーリーが称賛を集める『XI S』。そのオリジナル版である、プレイステーション4、ニンテンドー3DS用ソフト『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』が『XI S』にバージョンアップされたとき、目玉となった追加要素は各キャラクターの真相に迫るストーリーと、人気声優によるボイスでした。
主要キャラクターにも強いフォーカスをあてることで、よりストーリーを濃密にする試みが行われた同作では、特に「カミュ」(CV:内山昂輝)の人気は頭ひとつ抜けている印象があります。
青色のツンツン頭につり上がった目尻、粗野な言動をとる盗賊のカミュはそのビジュアルにも人気ですが、ファンに愛される理由は見た目だけではありません。
仲間になる登場人物たちが主人公に対して”勇者として”接することが多いなか、カミュは主人公のことを”相棒”と呼びます。 主人公の意思を誰よりも早く汲み取る”良き理解者”としての一面を覗かせることも多く、他の仲間キャラクターとは少し立ち位置が違った、特別なキャラクターとして描かれるシーンも少なくありません。
クールな振る舞いと思いやりのある性格のギャップに、SNSではファンアートと共に「母性すら感じてしまう」との声も聞かれ、女性票を多く集めるカミュ。ですが、彼の魅力は主人公の”相棒”としてのポジション、ギャップだけが理由でないようにも思えます。
カミュの持つ粗野な部分と優しさの部分の両方の根本の理由は、ストーリーを進めていくうち特に丁寧に描かれ、彼の人間的な魅力が浮き彫りになってくるのです。
「俺は信じるぜ 勇者の奇跡ってやつをな……」とは、公式でも明らかにされているカミュのセリフのひとつ。ゲームをプレイしていると、この言葉は主人公の相棒としての設定を抜きにして、ひとりの友人に発せられるセリフのようにも聞こえてきます。
前述の通り、多くのキャラクター描写に力が入っている『XI S』。カミュのみならず全てのキャラクターが魅力的に描かれています。 未プレイの方は『XI S』をプレイすることで、「ドラクエ」シリーズの好きな登場人物に、新たなキャラクターが加わるかもしれません。
(ふみくん)