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ゲームやパソコンソフトの「コピー屋」が堂々営業していた時代… 終わりが見えない海賊版問題

現在も「終わり」が見えない海賊版問題

 なぜコピーマシンが堂々と店頭に並んでいたのでしょうか。それは1980年代半ばまで、パソコンソフトが当たり前のようにコピーされていたことが大きいでしょう。1985年まで、プログラム生成物は著作権法で保護されておらず、プログラムが著作物として例示され保護されるようになったのは1986年1月からでした。

 今では考えられない話ですが、当時はパソコンソフトのコピー屋が街じゅうで堂々と看板を構えていたものです。コピーツールも売られており、雑誌広告も出ていました。著作権法が変わったといっても「ソフトはコピーしてもいいのだ」という人びとの意識はそう簡単には変わりません。そもそもネットがない時代、一般人には著作権法の内容を知る機会も動機もありませんでした。

 ディスクシステムのコピー問題は早期に決着を見ましたが、パソコンソフトについてはかなり長引きました。店側がゲームソフトをレンタルで提供し、顧客がそれをコピーして返却するという形で経営を続ける事例が後を絶たなかったのです。取り締まられて経営を断念した店も多かったのですが、場所を変えて「新規開店」のハガキ顧客に送り、ひそかに経営を再開する店もありました。なかには2000年代まで活動していた店もありましたが、「Winny」をはじめとするP2Pアプリの登場により、とどめを刺されました。

 現代ではパソコンソフトやゲームは「アクティベート」機能の導入やプラットフォーム化により、海賊版の被害はある程度抑えられています。しかしマンガやアニメはデジタル化とインターネットの普及により甚大な被害を受けている状況で、海賊版や違法コピーの問題は40年前よりもさらに深刻化しています。

 こうした問題を完全に解決するには、今すぐ全人類に「著作権法」という英知を授ける必要がありますが、もちろん現実には不可能な話です。違法行為と取り締まりの「いたちごっこ」が終わる日は来るのか、終わりの見えない戦いが今なお繰り広げられています。

(ゆうむら)

【画像】「えっ」「コピー用じゃないよね?」これがディスクシステムに密かに仕込まれていた「謎の端子」です(3枚)

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