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「スーパーカーブーム」を駆け抜けたTVアニメたち。子供たちが歓迎した作品は…?

子供たちがスーパーカーアニメに求めていたものとは?

『アローエンブレム グランプリの鷹』 DVD-BOX デジタルリマスター版 BOX1(TCエンタテインメント)
『アローエンブレム グランプリの鷹』 DVD-BOX デジタルリマスター版 BOX1(TCエンタテインメント)

 スーパーカーブームの時に制作された、スーパーカーアニメは以下の5作品です。

『マシンハヤブサ』(全21話)1976年4月2日

『アローエンブレム グランプリの鷹』(全44話)1977年9月22日

『超スーパーカー ガッタイガー』(全21話)1977年10月4日

『とびだせ!マシーン飛竜』(全21話)1977年10月5日

『激走!!ルーベンカイザー』(全17話)1977年10月10日

 ほとんどが1977年秋に集中しています。この年の秋に放送開始されたアニメは15本ですから、4作品というのはもはや一大ジャンル。ただし『マシンハヤブサ』は企画期間を考えると微妙にブームに合わせた可能性は低く、時期が重なっただけかもしれません。

 それでは1977年秋に制作されたスーパーカージャンルのアニメに注目してみましょう。
ほとんどが半年ほどで終了しています。この頃のアニメは基本的に半年放送で制作されているので、特に人気がなくて打ち切り……というわけではありません。『グランプリの鷹』は、逆に人気があったから延長されたのです。

 しかしながら延長されなかった作品と、『グランプリの鷹』との差は何だったのでしょうか? それは、スーパーカーとしてのリアリティーです。

 当時の男の子たちは実際に街を走るスーパーカーに憧れていたのです。大人たちが考えた、スゴい科学力を持った、実際にはあり得ないスーパーカーには興味を持てない。そういうスーパーカー的な車は、ロボットアニメなどで見られたわけですから。

『グランプリの鷹』では、実際のスーパーカーであるランボルギーニカウンタックによく似たカトリ・スーパーロマンというスーパーカーが活躍しています。また、物語途中から主人公の轟鷹也は、そのカウンタックを愛車にしています。

 さらに、主役メカであるF1マシン、トドロキスペシャルは8輪ですが、その存在理由にキチンとしたメカ考証が成されていて、実車のような説得力があったのです。このような実車のように思える設定考証が、他の作品とは大きく異なるところです。

 余談ですが、『ルーベンカイザー』もリアルなデザインが魅力的でしたが、裏番組が人気のアニメ作品『ルパン三世』(第2作)ということで、あまり評判にならなかったと言えます。

 この後、スーパーカーブームはやがて終息していきます。しかしながら1978年3月にはマツダ・サバンナRX-7と、童夢-零(ドウムゼロ)という、スーパーカーの象徴ともいえるリトラクタブル・ヘッドライトを備えた国産車が姿を現し、ブーム末期に華を供えています。

(加々美利治)

【画像】あなたは憶えてる? スーパーカーブーム期に放送されたTVアニメ(5枚)

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