後藤は68歳、探偵も? 『パトレイバー EZY』トークイベントに伊藤氏&ゆうき氏登壇
「ぶっちゃんの部屋 パート2」オフィシャルレポート全文 その1

『機動警察パトレイバー the Movie』を思わせるような台風の接近する中、多くのファンが劇場に来場。悪天候にもかかわらず会場は大きな盛況ぶりを見せ、上映後に開催されたスタッフトーク<ぶっちゃんの部屋 パート2>では、ここでしか聞くことのできない制作秘話やシリーズの今後についてのトークが繰り広げられました。
イベントには、伝説のクリエイター集団「HEADGEAR」より、本作の監督を務める出渕裕、脚本・シリーズ構成の伊藤和典、キャラクター原案のゆうきまさみが登壇。さらに、パトレイバー広報室の喜屋武ちあきさんがMCを務め、会場を盛り上げました。
客席とのやり取りでは、すでに複数回鑑賞しているリピーターの多さに会場が沸く一方、本作を初めて鑑賞したという観客の姿も。幅広い層に作品が届いていることに、出渕監督、伊藤さん、ゆうきさんも驚いた様子を見せました。
File 1の第3話「ホンモノが一番」では映画の撮影現場を舞台に、監督の強いこだわりが思わぬトラブルを巻き起こしていきます。作中に登場するワガママな監督についてモデルがいるのかと質問が飛ぶと、出渕監督は「いないです。押井さんをモデルにしていないですよ!」と即座に反応。この一言に、会場は大きな笑いに包まれました。
この映画監督について、「実はプロフィールまで作り込んでいるんです」と裏話を披露。【もともとはCM制作会社に勤めており、CGを駆使した映像制作に携わっていたものの、「本物はこっちじゃない」と実写映画の世界へ転向】というところから始まり、その後もさらに細かに具体的な経歴を明かし会場を驚かせました。
トークが盛り上がる中、話題はシリーズの今後について。伊藤さんは「隙あらば作りたいんだよね?」と出渕監督の意向を暴露すると、これには会場から期待のこもった大きな拍手が送られました。さらに、伊藤さんは「今は『パトレイバー』の波状攻撃を行っている最中です」ともコメント。先日発売された「週刊スピリッツ」に掲載され大きな話題となったゆうきさん描きおろしの「パトレイバー2026」に加え、今回新たに伊藤さんからも、新刊小説「寿司屋の後藤」が6月に発売されることに触れました。この日は“まだ誰も見たことが無い”という現物もステージ上で初お披露目され、ゆうきさんが描きおろした表紙なども含め会場中が大注目。「もともとはファンクラブ向けに書いた短編の連載だったのですが、新たな書き下ろしも増やして発売されることになりました」と紹介すると、ゆうき先生は「想像していたよりもずっと面白かったですよ! 最初は“寿司屋?”って思ったのですが(笑)」と太鼓判を押します。このように、伊藤さん曰くの“波状攻撃”によってその盛り上がりが大きく広がりつつある『パトレイバー』の世界。出渕監督は、『EZY』の制作が本格化したことで、これまでのキャラクターたちの未来について改めて考えるようになったと語ります。伊藤さんは『寿司屋の後藤』について、「正当な続編というよりも、本人による二次創作くらいのつもりでいます」と表現。「だからこそ、ゆうき先生やぶっちゃん(出渕監督)がそれぞれ思い描く70歳になった後藤の姿も見てみたいです」と期待を寄せました。


