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マリオの帽子は優秀すぎる? 作品ごとに異なるパワーアップ、空を飛ぶだけじゃない!

「スーパーマリオ」シリーズにおいて、縁の下の力持ちと言える「帽子」。これまでのシリーズ作品でマリオが披露した帽子によるパワーアップに迫ります。

いろんな姿に変身して35年。マリオのパワーアップに帽子あり?

 日本一、いや世界で一番有名と言って過言ではないゲームキャラクター「スーパーマリオ」(以下、マリオ)。彼は代名詞であるジャンプアクションに加え、これまで発売されてきたゲームタイトルでさまざまな姿に変身しています。

 なかでも、彼が日頃から身につけている赤い帽子は、決して忘れてはならない注目アイテムです。単なるアクセサリーに見えるようで、作品によってはマリオを大幅にパワーアップさせるキーアイテムとして扱われることも。今回はそんなマリオの帽子にフォーカスし、どのような特殊能力がもたらされてきたのかご紹介します。

 帽子について話題を移す前に、数々の冒険を経てマリオが身につけたパワーアップ・変身能力を軽くおさらいしてみましょう。最もポピュラーであろう彼の代表作『スーパーマリオブラザーズ』(1985年/ファミリーコンピュータ)では、「スーパーキノコ」を拾って巨大化し、同様にコース内のファイアフラワーを手に入れることで「ファイアーマリオ」へと変身しています。どちらの姿もシリーズを通して馴染み深い存在。ファイアーマリオは掌から火球を無制限に撃てる便利なスタイル。コース道中のザコ敵を蹴散らす上でお世話になったプレイヤーも多いのではないでしょうか。

 マリオの変身バリエーションが大きく増えたのは『スーパーマリオブラザーズ3』(1988年/ファミリーコンピュータ)です。コース右奥へ向かって突き進むゲームシステムを踏襲しつつも、マリオを強化する特殊アイテムがふんだんに追加されました。代表的なもので言えば、お尻の尻尾を振り回して敵を攻撃するだけでなく、ダッシュジャンプで空中を飛行可能な「しっぽマリオ」や、小型ハンマーを投げつけてジャンプ攻撃では倒せない敵も仕留められる「ハンマーマリオ」です。

 他にも、しっぽマリオと同じく飛行能力を持ち、なおかつ無敵の地蔵へ変身できる「タヌキマリオ」などなど、アイテムを拾うことで陸・海・空の異なるシチュエーションに対応できるようになったのです。そうした意味でも、本作は「マリオ」シリーズの可能性を大いに広げた一作と言っても良いでしょう。

●帽子のおかげで空も飛べた『スーパーマリオ64』

『スーパーマリオ64』振動パック対応版(任天堂)
『スーパーマリオ64』振動パック対応版(任天堂)

 前述の『スーパーマリオブラザーズ3』のリリースから約8年後、完全3Dアクションゲームとして誕生した『スーパーマリオ64』(1996年/NINTENDO64)にて、本格的に”マリオの帽子”がフィーチャーされ始めます。

 本作における帽子は被り物として機能しているだけでなく、マリオのパワーアップアイテムという側面も持っています。各コース内には赤・青・緑のブロックが浮いており、それらを叩くことで中から”はねぼうし・スケスケぼうし・メタルぼうし”が出現。通常の帽子と取り替えた瞬間、マリオが「はねマリオ」、「スケスケマリオ」、「メタルマリオ」へと変身します。

 はねマリオで空中を自由気ままに飛び回り、邪魔な障害物は透明なスケスケマリオですり抜けつつ、無敵のメタルマリオでザコ敵の群れを一層する……動物の姿へ変身していた過去タイトルと比べてやや無機質な印象こそ目立ちますが、3種類とも『スーパーマリオ64』においてマリオの力を最大限まで高めるキーアイテムなのです。「帽子を落とした状態で攻撃を受けるとダメージ量が倍増する」という要素からも、本作における帽子の重要度が垣間見えます。

●帽子を使って対象に乗り移る『スーパーマリオオデッセイ』

『スーパーマリオオデッセイ』(任天堂)では、パッケージにも「キャッピー」が大きく描かれる
『スーパーマリオオデッセイ』(任天堂)では、パッケージにも「キャッピー」が大きく描かれる

『スーパーマリオ64』では帽子を取り替えてマリオに新たな能力を与えていましたが、後続のシリーズタイトルでは、帽子そのものが命を持った生き物としてマリオに力を貸しています。

『スーパーマリオオデッセイ』(2017年/Nintendo Switch)の重要キャラクター「キャッピー」は、故郷である”帽子の国”を大魔王「クッパ」に踏み荒らされ、共通の敵を追うマリオと協力関係を結び、「キャプチャー」を駆使してマリオの冒険をサポートします。

 キャプチャーとは、キャッピー自身を被せた対象物を乗っ取る能力。マリオが何らかの対象へ向かってキャッピーを放り投げると、意識を乗っ取って自由にコントロールできるのです。キャプチャー可能な対象は「クリボー」「ワンワン」「ジュゲム」といったお馴染みの敵キャラに加え、自動車や精密機械、さらには宿敵であるクッパを含め、ゲーム内に登場するものだけでも合計50種類近くに及びます。

 有機物および無機物を問わず、あらゆる対象を乗っ取ることができるキャッピー。彼もまた、マリオに負けるとも劣らない優れた能力を秘める帽子……もとい、帽子の国の小さな英雄です。

「マリオ」シリーズが誕生してから2021年で36年。その錚々たる冒険の歴史において、多種多様なパワーアップアイテムと並んでマリオの帽子も確かな存在感を放っています。今回取り上げたタイトルはいずれも過去作品となりますが、興味のある方はぜひご自身の目で帽子の活躍ぶりをチェックしてみてください。

(龍田優貴)

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