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ファミコン登場前、子供たちは夏休みに何してた? 今も残る「思い出」は感染拡大で…

「ファミコン」が登場し、子供たちがゲームに夢中になる以前の夏休み…どのように過ごしていたのか覚えていますか? 1983年以前の夏休みを振り返ると、現在の新型コロナの影響を改めて痛感させられます。

ファミコン発売前、子供たちはどう過ごしていたのか

かつての「子供たちの夏休み」を体感できる場所は減ってきている…?(以下すべてマグミクス編集部撮影)
かつての「子供たちの夏休み」を体感できる場所は減ってきている…?(以下すべてマグミクス編集部撮影)

 1983年に任天堂から発売されたファミリーコンピュータ(ファミコン)は、その後の子供たちの遊びを一変させましたが、それ以前の子供たちはどのように過ごしていたのでしょうか。80年代に子供時代を過ごした筆者が思い出す「夏休み」は、次のようなものでした。

 朝起きて、母親の作ってくれた朝ごはんを食べてからしばらくすると、近所の友だちの誰かが「プール行こー!」と誘いに来ます。100円のお小遣いをもらい、プール代50円を払ってお釣りをもらうと、大急ぎで着替えて塩素プールに肩まで浸かって殺菌消毒をし、準備運動もそこそこに人がいない空間めがけて飛び込めば、そこはもう別世界。夏の日差しに照らされながら友だちと思う存分、水の中で遊びまくります。

 何秒潜っていられるか競争したり、ボールの投げ合いっこをしたり、ビート板を抱えて泳ぎまわったりと体力の限り楽しみまくり、1時間に一度の休憩時間にさしかかると、1秒でも長く水のなかに留まろうと粘り、休憩時間が終わると一瞬でも早く飛び込もうと競争したことを思い出します。

 午前中にプールを思う存分楽しんだ後は、家に帰ってお昼ご飯。ご飯を食べたら駄菓子屋に行き、プールのお釣りで豪遊です。50円のアイスはぜいたく品なのでスルーし、30円のホームランバーを食べ、残った20円の使い道に頭を悩ませます。

 ガチャガチャを回そうか、ベビースターラーメンを食べようか……それとも1回10円のパックマンを遊ぼうか。あの頃の駄菓子屋は、50円で無限の選択肢が広がる、子供たちにとってのワンダーランドでした。

 駄菓子屋を出て公園に行けば、居合わせた近所の子供たちと一緒になって、かくれんぼに影踏み、缶蹴りを楽しんだものです。もしたくさん人数が集まって、プラスチックのバットとボールがひとつあれば、すぐに野球が始まります。

 当時は毎日のようにTVで野球中継が放送されていたので、子供たちはみなルールを把握しています。素手でボールを取るのは難しいのですが、そんなことはお構いなくみんなで歓声をあげながら、バットを振り、走れていたのは、今よりも夏がずっと涼しかったからかもしれません。

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