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超人・鳥山明のすごすぎる伝説4つ 勝手にやめられなくなった超ヒット作

ビッグになりすぎた『ドラゴンボール』で思わぬ事態勃発

●勝手にやめられないほどビッグになった『ドラゴンボール』

 1995年に連載終了するも、いまだに世界中で人気の『DB』は、実は鳥山先生が『Dr.スランプ』の連載終了を申し入れた時に、「3か月後に新連載を始めるならやめてもいい」といわれて超特急で生みだした作品なのです。今となっては信じがたいことですが、連載開始当初はあまり人気が出ず、読者アンケートでも下位をウロウロしていました。

 けれども物語がバトル重視になってくるとがぜん人気が急上昇。「天下一武道会編」で読者アンケート1位を獲得すると、そのまま連載終了まで首位を守り続けるという記録を打ち立てました。マンガからアニメ、ゲーム、グッズへと展開を広げ、さらに世界進出してワールドワイドな人気を獲得し、モンスター級の作品となった『DB』。それだけに、鳥山先生が連載を終了したくても勝手にはやめられなくなっていたそうです。いきなり連載終了すれば関連ビジネスを行っている各社の株価にも影響がでる、つまりは日本経済の問題となる……というわけで、関係各社の上層部による会議が重ねられ、ようやく連載終了にこぎつけたのだそうです。

 ちなみに鳥山先生は、週に一度アシスタントにきてもらうだけで、ほぼひとりで描いていたそうです。たったひとりが手を止めることが日本経済を揺るがしかねないとは、『DB』がいかにすごいかが分かりますよね。

●「ドラクエ」キャラは「少年・鳥山明」が生んだ!?

 鳥山先生がデザイナーとして手がけた「ドラクエ」キャラたちは、たとえ敵であってもかわいらしく、他ゲームとは一線を画す「ドラクエ」ワールドを造り上げました。数々のモンスターは、ゲームデザイナーの堀井雄二氏から渡されたラフ画をもとに完成させるのだそうですが、できあがったキャラクターがまったく別物になっていることもしばしばでした。

 たとえば「ドラクエ」を象徴するモンスターのスライム。ラフにはいわゆるスライム状の絵に「ゼリー状のドロドロしたモンスター」とのコメントが添えられているのですが、完成形はおなじみの、しずくのような形のかわいいスライムでした。この世には存在しないモンスターたちを、どうしたらこんなに生き生きとした姿に作り出せるのでしょう?

 実は鳥山先生は子供の頃、動物や鳥、魚の図鑑が大好きでボロボロになるまで読んでいたのだそうです。そして「貧乏でペットも飼えなかったから、欲しい動物は描いてました」「正しいデッサンが描けないから、マンガチックにしてごまかすんですよ」と話しています。幼い鳥山少年が図鑑からインプットしたさまざまな生き物が想像と結びついて、宝箱を開けたように、「ドラクエ」キャラとして飛び出してきたのかもしれませんね。

 2023年にはデビューから45周年を迎える鳥山明先生。これからどんな鳥山ワールドとであえるのか、楽しみで仕方がありません。

(古屋啓子)

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