誰もが乗りたくなかったMS「ボール」 意外なほど活躍したガンダム作品は?
運用次第では恐ろしい存在に?

特にボールの恐ろしさがクローズアップされた作品が、OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO -1年戦争秘録-』の第3話「軌道上に幻影は疾る」です。このストーリーの後半ではオデッサ作戦後に宇宙に逃げ延びたジオン軍のHLV(大気圏離脱艇)を6機のボールが襲撃し、一方的な戦果を挙げています。
このシーンでは固体燃料ペレットを爆発的に燃焼させることにより、瞬間的に大推力を発生させる高機動バーニア・システムが効果的に運用された場合の機動性の高さも明らかになっており、簡単に撃破できる存在ではないことも示されました。
OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』にも試作型を改造した「ボールK型」が登場しており、シロー・アマダが乗り込みアイナ・サハリン操る高機動試作型ザク1機と相打ちに持ち込んでいます。
ここで改めてボールの性能について記してみましょう。全高は12.8メートル。実は5階建てビル並の高さがあります。人間ひとりが収まる程度の大きさを想像していた方もいると思いますが、ボールがもし現実に存在してたら、かなりの威容を誇ると思われます。
全備重量(フル装備のときの重さ)は25.0トン。大きさの割には軽いような気もします。さらにマジックハンドとも呼ばれる作業用マニュピレーターが2本。武器は装備できないとされており、宇宙でのさまざまな作業に使用されていたようです。ソロモン攻略戦で破壊した内壁の除去などにかなりの威力を発揮したのではないでしょうか。
そしてメインウェポンの180ミリ砲は、ザク程度なら簡単に破壊できる威力を持っています。
ボール、意外と強いし役に立つのではないでしょうか。
戦闘以外にも、機雷散布型として製造されたM型や、装甲を強化したF型など、さまざまなバリエーション機も登場されています。目立った活躍はなくとも着実に戦果を積み重ね、ダークホースとして勝利に貢献したのがボールだったのでしょう。
……でも、やっぱり自分では乗りたくないなあ。
(早川清一朗)


