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声優・堀川りょうの転機となったベジータ 「壊れてもらいましょう」と言われた役とは

アンドロメダ瞬、ベジータ、服部平次など、魅力的なキャラを演じてきた声優の堀川りょうさん。その背景には子役時代から培ってきた演技に対する強いこだわりがありました。その魅力を振り返ってみましょう。

子役からスタートして美形キャラの演者として頂点に立つ

『ドラゴンボール』ベジータ役 著:鳥山明『DRAGON BALL』完全版第16巻(集英社)
『ドラゴンボール』ベジータ役 著:鳥山明『DRAGON BALL』完全版第16巻(集英社)

 2月1日は声優の堀川りょうさんのお誕生日。旧芸名の堀川亮(ほりかわ・りょう)は本名と同じ表記ですが、本名では亮(まこと)と呼ぶそうです。

 堀川さんは子役時代から京都の太秦などで活動して、『鞍馬天狗』(1967年)では杉作少年を演じて人気でした。当時は時代劇を中心に活躍、タケダアワーで放送された特撮時代劇『妖術武芸帳』(1969年)にも出演しています。

 そんな堀川さんは『夢戦士ウイングマン』(1984年)の主人公である広野健太で本格的な声優デビューを果たしました。最初の頃は、まだアフレコには慣れていなかったため、声を吹き込むタイミングをつかむのが難しかったそうです。そこでセリフをある程度暗記して、画面を中心にアフレコしていました。

 このように努力家である堀川さんは、声優としても早い段階から評価され、すぐにほかの作品の主要キャラたちも演じるようになります。この時期ですと、『Dr.スランプ アラレちゃん』(1981~1986年)のチャーミー山田、『キャプテン翼(第1作)』(1983~1986年)のカール・ハインツ・シュナイダー、『六三四の剣 青春編』(1986年)では主人公の夏木六三四など、印象に残るキャラを次々と演じていました。

 デビュー当時の堀川さんは、透き通るような高い声が特徴的で、少年の声を演じることが多かったと思います。その顕著な例が、『北斗の拳/北斗の拳2』(1984~1987年)でケンシロウ、トキ、サウザー、ヒョウの少年時代を演じていたことでしょう。こういったメインキャラの回想シーンに出る少年時代をひんぱんに演じているということは、それだけ安定した演技力がスタッフに認められている証拠です。

 この流れで堀川さんの最初の当たり役になったのが、『聖闘士星矢』(1986~1989年)のアンドロメダ瞬でした。当時の筆者の周囲では瞬の人気は圧倒的で、中性的なその声が多くの女性ファンに支持されていた印象があります。

 ブレイク後、美形キャラを多く演じるようになり、『レディレディ!!』(1988年)のアーサー・ドレイク・ブライトン、『銀河英雄伝説』(1988~2000年)のラインハルト・フォン・ローエングラム、『ドラゴンクエスト』(1989~1991年)のアドニス、『ファイブスター物語』(1989年)のレディオス・ソープなど、さまざまなタイプの美形キャラを演じていました。

 もちろん単なる美形キャラだけでなく、『ゲゲゲの鬼太郎(第3作)』(1985~1988年)の『地獄編』では鬼太郎のライバル的存在の地獄童子、『新ビックリマン』(1989~1990年)ではちょっと抜けたところもあるヤマトウォーリアを演じています。

 そしてこの直後、堀川さんは付き合いの長くなる自身の代表作となったキャラと、運命的な出会いをすることになりました。

【画像】声優・堀川りょうが演じたキャラ(5枚)

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