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【追悼】美形キャラを演じた塩沢兼人 唯一無二の声に「代役を立てない」例も

2000年に亡くなった声優の塩沢兼人さん。その唯一無二と言われるほどの耽美な声で、多くの美形キャラたちを演じてきました。今でも記憶に残っている数々のキャラたちを思い出してみようと思います。

得意分野の美形キャラ以外でも数々の名キャラを生み出す

ブラスター・キッドが描かれる「放送35周年記念企画 銀河旋風ブライガー Blu-ray Vol.2」(TCエンタテインメント) (C)国際映画社・つぼたしげお
ブラスター・キッドが描かれる「放送35周年記念企画 銀河旋風ブライガー Blu-ray Vol.2」(TCエンタテインメント) (C)国際映画社・つぼたしげお

 5月10日は2000年に亡くなった声優の塩沢兼人(しおざわ・かねと)さんの御命日です。そこで生前の塩沢さんの演じたキャラの数々を振り返り、その功績を振り返ってみましょう。

 塩沢さんのデビューは洋画の端役だったそうで、まだ20歳の時のことでした。その後、いくつかのアニメ作品でモブキャラやゲストキャラを演じ、『一発貫太くん』(1977年)の戸馳二郎で、初めてのレギュラーを手にすることになります。

 塩沢さんがファンから注目されるようになったのは、やはり『機動戦士ガンダム』(1979年)からでしょう。この作品で塩沢さんはさまざまなキャラを演じました。オムル・ハング、サンマロ、ジョブ・ジョン、クランプ、カムラン・ブルームなどです。なかでもマ・クベを演じたことで塩沢さんの知名度は大幅に上がりました。

 神経質で独特の口調の悪役として印象が強かったマ・クベでしたが、その後の塩沢さんは初主演作になる『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』(1980年)のゴドー、『宇宙戦士バルディオス』(1980年)のマリン・レイガンといった正統派主人公を演じています。

 そして、塩沢さんの人気を決定づけて代表作となったのが、『戦国魔神ゴーショーグン』(1981年)のレオナルド・メディチ・ブンドルでした。このブンドルは当時のキャラ人気も高く、アニメ雑誌でも大きく取り上げられることが多かったキャラです。その人気に押し上げられる形で、塩沢さんの名前はアニメファンなら誰でも知っているほどのものとなりました。

 ブンドルによって塩沢さんは艶のある耽美な二枚目キャラの印象が強くなりましたが、その他のタイプの人気キャラも多く演じています。

 たとえば前述の主人公キャラたちのような正統派ヒーローとして、『銀河旋風ブライガー』(1981年)のブラスター・キッドこと木戸丈太郎をはじめとするJ9シリーズの歴代主人公を演じていました。

 コミカルな演技も得意分野のひとつで、オンとオフで声のトーンを切り替える技も秀逸だったと思います。『みゆき』(1983年)の村木好夫、『陽あたり良好!』(1987年)の美樹本伸、『新ビックリマン』(1989~1990年)のベリー・オズなどが印象的でした。

 もちろん、コミカルというかギャグキャラを演じても抜群で、得意だったオカマ調の演技を生かした『ハイスクール!奇面組』(1985~1987年)の物星大や、真面目にふるまっている部分も笑いを誘う『クレヨンしんちゃん』(1994年~)のぶりぶりざえもんなど、どんなキャラにでも命を吹き込むような演技力が魅力的だったと思います。

【画像】声優・塩沢兼人さんが演じたキャラをもっと見る(6枚)

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