マグミクス | manga * anime * game

『うしおととら』の怖すぎる妖怪のトラウマ回5選 読んだらもう飛行機に乗れない…?

人間を集団でなぶり殺しにする妖怪に耳の穴から脳をすする妖怪……

恐ろしいからくり人形が登場する『うしおととら』第10巻(小学館)
恐ろしいからくり人形が登場する『うしおととら』第10巻(小学館)

●人食いヒヒの集団

 子供ながら優れた法力を持つキリオは、白面の者の分身を母親だと信じて育ち、獣の槍を破壊する計画に加担していました。その後、真実を知ったキリオは、偽の母との因縁にケリをつけますが、喪失感から相棒のホムンクルス・九印(くいん)とともに当てのない旅に出ます。そして、キリオは旅の途中で、白羽の矢を突き立てた家の人間を襲う、人食いヒヒの集団に遭遇しました。

 このエピソードに登場したヒヒは、猿を大型化したような妖怪です。前述の「人の皮を剥ぐ妖怪」にも似ていますが、このヒヒは群れで行動しており、集団で笑いながら人をなぶり殺しにする場面も描かれていました。社会の倫理から逸脱した、カルト集団のような怖さを感じます。

●脳をすする妖怪

 母親が海の底で白面の者を封じていること、そして、白面の者との決戦が九ヶ月後であることを知ったうしおは、ひとまず普通の生活に戻ります。うしおとともに家に戻ったとらは、真由子の元を訪れました。そこでとらは、真由子が妖怪に狙われていることを知ります。真由子を狙っている妖怪は、人間を自分の住処に誘い出し、質問をして人間がそれに答えられなければ、脳みそをすすり腹わたをかき出す、「たゆら」と「などか」というふたり組の妖怪でした。

 たゆらとなどかは、どちらも恐ろしい妖怪でしたが、特になどかが「そんな脳みそはいらんわなあぁ〜」という言葉とともに、ホース状の舌を耳から突っ込んで、ちゅうちゅうと脳みそを吸い出す場面は、思わず自分の耳を押さえてしまうほどの恐ろしさです。

 今回は恐ろしい妖怪を取り上げましたが、『うしおととら』は友情・努力・勝利が揃った少年マンガの名作なので、ホラーが苦手な方でもぜひ読んでいただきたいと思います。また、同作は2015年にTVアニメ化もされており、こちらもおすすめです。

(SU_BU)

【画像】恐ろしい妖怪たちが登場する『うしおととら』単行本 (5枚)

画像ギャラリー

1 2 3